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1ヶ月で辞めた新入社員の退職理由「変えられなかった寝る前の習慣」に困惑

 4月は、街に新入社員があふれる時期。期待に胸を膨らませている人もいれば、緊張している人もいるだろう。いざ入社してみると、「あれ? 想像と違う」と思うことも多いかもしれない。  それは職場で迎え入れる側の“先輩”も同じで、ドキドキ、ソワソワするものだ。今回は、現代社会ならではなのか(?)突拍子もない理由で退職してしまった2人のエピソードを紹介する。

新人研修から間もなくして「辞めたいんです」

研修

※写真はイメージです。以下同

 求人広告を取り扱う会社で新卒の採用や研修業務を担当していたという亀井沙耶さん(仮名・20代)は、当時入社3年目で、新入社員と同年代であることからフレッシュな気持ちで業務を行っていた。  入社してすぐの合同研修が順調に進み、それぞれが営業職として各事業所に配属となった矢先、ひとつの事業所から「新しく入ってきた子が辞めたいと言っている」と、亀井さんのもとに相談が入ったのだという。  亀井さんは急遽、その新人と面談をすることになった。 「新卒の男性は、研修時から何事も真剣に取り組む真面目な性格で、もしかしたらその性格がゆえに、悩みやストレスをため込みやすいかもしれない……と危惧していました」  いざ面談の時間となり、ヒアリングしてみると、「事業所に配属になってから、寝付けなくて」と吐露する彼。亀井さんはそれに対し、 「帰宅してからもいろいろと考えすぎて、ベッドに入ってもお客さんのことを思い出したり、明日はあれをやってこれをやらなきゃと整理し始めたりしちゃうよね。私も新卒のとき、最初はそうだったよ……」と慰めながら共感しようとした。

辞めたい理由は「ブルーライトを浴びすぎています」

ブルーライト すると彼から、予想外の理由が……。 「たぶん、ブルーライトを浴びすぎているせいなんです」  亀井さんは思わぬ言葉に戸惑いつつも、「それは会社のPCかな? それとも家でそう感じるのかな?」と質問してみたのだとか。 「両方です」  亀井さんたちの仕事は営業で、お客様と話すことがメインではあるものの、求人広告を扱うにあたって原稿を作成したり報告業務があったりと、PCやタブレット画面を見る時間も長いそうだ。 「彼は、『こんなに頭を働かせながらブルーライトを浴びることは初めてのことで……。その疲れから逃避しようと、寝る前にスマホを見ることもやめられなくて、寝つきがすごく悪いんです』と、深刻な表情で話すんです」  亀井さんは「スマホを見たい気持ちは分かるけど、そこをグッとこらえて習慣を変えることを意識すればいいんじゃないかな……」と提案したというが、彼の決意は固く、「たぶんブルーライトを浴びすぎる仕事が向いていないんだと思います。そのストレスがすごいんです」とブルーライトを理由に退職希望を訴え続けた。  彼は結局、面談から1週間後に退職届を出し、入社から1か月で会社を辞めてしまったという。 「ブルーライトが退職するためのたんなる言い訳だろうが事実だろうが、ネット社会にいる身としてはすこし理解に苦しみました……」
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一流大学出身でも「向いていない仕事は大変そう」
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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