仕事

「入社式が最初で最後の出勤」入社2日で退職願を提出した新入社員。上司の正体がまさかの…

「今日も休みます!」次第に遅刻・欠勤が増え始める

 彼女自身も「新しい仕事ばかりで覚えるのはとても大変ですが、患者さんと話もできるから楽しいです」と前向きに仕事に取り組んでいたという。  しかし、入社2週間目から変化していく……。 「遅刻するようになり、徐々に休む日が増えました。仕事は8時半から開始となるのですが、だいたい8時15分に職場に電話がかかって来て、『体が動きません。今日も休みます』と言うんです」  配属されてから3週間後には全く来なくなり、彼女の出勤簿欄はすべて欠勤になっていた。花田さんたちは「何か指導のやり方がいけなかったのか……」と心配していたが、結局、退職することになったそうだ。  そして上司から「彼女は元々、体調を壊しやすいタイプだった」と告げられた。 「特に、春の季節は症状が重くなってしまうようでした。事務職をしていたときも同時期に休むことが多く、しょっちゅう欠勤していたと聞きました」と花田さんは話す。

「もう看護師はやりません」

 また、「人の排泄物を触るのが嫌なので、それ以外の仕事をさせてください」と、彼女が上司に申し出ていたことを耳にした。 「上司は『そこは看護師の基本だよ。特に病棟は必須。その仕事があるのを前提でここに就職したんじゃないの?』と思わず言ってしまったとのことでした」  花田さんは、退職日に荷物を取りに来た彼女に会ったそうだが、笑顔で「お世話になりました。もう看護師はやりません」と放った言葉が印象的だったという。  同僚たちは彼女の体調を心配しつつも、呆気に取られていたそうだ。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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