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290円の安すぎる「松のや」モーニングの実力は?店舗で“2品を実食ルポ”した本音

290円で食べられるお得な「玉子丼」

松のや

松のやの「玉子丼」

「玉子丼」は2018年に登場してから値上げの波に飲まれることなく、当初から一貫して290円をキープしています。2021年に販売を開始した最安値の「玉子かけごはん定食」は、2023年に250円から280円に値上げ。それでも300円以下ですが、長く存在する玉子丼が値上げをしていないのは頼もしい限りです。まさにモーニングを支える商品と言えるでしょう。  また、玉子丼は税込350円で大盛りへの変更も可能。大盛にしても300円台なのは財布に優しいですね。
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卵メインだとやや物足りないかと思ったが…

 ほのかに甘しょっぱい香りを漂わせている玉子丼。具材は「玉子、たまねぎ、ネギ、三つ葉」のシンプルな材料。卵でとじた後にカツを抜いたような見た目です。名前の通り卵を中心にした内容になっていますね。メインが卵になるため、やや物足りなさを感じさせます。

ボリュームがあって食べ応えがある

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濃いめの味付けでボリューム感も!

 いざ、食べてみると、卵にガツンと出汁の風味が効いています。たまねぎ本来の旨味が出汁に溶け出しているため、甘みの強い味わい。玉子のふんわりしたやわらかい食感が特徴的です。それでいて、ときどき顔を出す三つ葉のシャキッとした歯応えが口の中に新鮮さも与えてくれます。濃いめの味付けであるため、物足りなさは感じませんね。300円以下とお得な価格にしては、ボリューム感がありました。
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「染みている部分」と「染みていない部分」

 玉子丼の中央部分は、出汁が浸透してご飯がキツネ色に染まっています。ご飯がクッションのような役割を担っているため、出汁から溢れ出る旨味を余すことなく吸収してくれています。一方で、外側の部分はあまり出汁が染み込んでいません。そのため、バランスよく「染みている部分」と「染みていない部分」が存在しています。スプーンを入れる角度によって味の濃さが変わる絶妙なバランス感覚を秘めていますね
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松のやの定食についてくる味噌汁

 みそ汁は定食や丼物を注文するとついてきます。具材はワカメだけの素朴な内容です。しかしながら、思いのほかワカメが入っているため、内容量は充実していますね。味付けは、やや濃い目なので具材の物足りなさをカバーするくらいの飲み応えはありました。
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500円以下の「得朝ささみかつ&コロッケ定食」
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元プロレスラー。現在は文章で人を魅了するためにライターとして活動中。溢れ出す食への探求心から年間100件近く食べ歩き。マスクの下に隠す素顔はいかに... X(旧Twitter):@UrumantoN

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