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人気セクシー女優が訴えるAV新法のリアルな窮状「女優の生活、人生を左右していることを考えて」

「AVを潰しにかかっている法律である」

AV新法改正シンポジウム

職業選択の自由の観点からAV新法に疑問を呈する平裕介氏

 続いて平裕介氏は「職業選択の自由の観点からもAV新法は見直されるべきである」と強く主張した。現状ではAV新法には職業選択の自由、営業の自由、表現の自由などのキーワードが存在していない。たった3か月で急ごしらえされた法律であるがゆえか、そういった面はまったく考慮されていないという。  たるい良和氏は、「AVがなくなればいいと思っている議員は多い」とし、AV新法については「AVを潰しにかかっている法律である」と言及した。
AV新法改正シンポジウム

エンタメ界の規制問題を交えて表現の自由について語る坂井崇俊氏

 さらに坂井崇俊氏はエンタメの立場から、これまで日本では漫画・アニメ・ゲームなどの娯楽も厳しく規制を受けてきた歴史を紹介。「誰も傷つけない表現はない」としながら、AVにおける表現の自由についても主張をした。

現役セクシー女優「尊厳が害されていると感じている」

AV新法改正シンポジウム

AVを見ている女性もいることを指摘する、守如子氏

 守如子氏は「女性の中にもAVを見ている人はいる」と語った。  フェミニズムの立場から、男性によって性から遠ざけられてきた女性たちにも性に関する情報や、性表現は重要であると主張。その上で、「AV新法は女性を救済する視点ばかりで当事者が置き去りになっている」と、改正に賛同すると同時に、「撮影・公表についての熟慮期間の設定ではなく、どのような出演者も不利にならないシステムの構築が必要なのでは?」と考えを提示した。
AV新法改正シンポジウム

セクシー女優を代表して思いを吐露する星乃莉子さん

 そして現役セクシー女優である星乃莉子さんも、AV新法への疑問を吐露。「何も知らない人たちから活動を制限されたり、真剣に取り組んでいる人たちを被害者と決めつけられたりすることで、尊厳が害されていると感じている」と真剣な眼差しで語った。  さらに「特に今は企画単体の女優さんたちの生活、ひいては人生が左右されている。そのことをもっと考えて欲しい」と、共に業界で働く女性たちの気持ちを代弁して現状を訴えていた。
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変わっていくのは悪いことではないが…
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