憧れの“東京ライフ”を目指して都内に引越し。流行の“激セマ物件”を選んだ23歳女性の末路
進学や就職、転勤など、環境の変化に合わせて引っ越しする人は多い。最近は物価高騰による都内の賃上げが話題だが、引っ越しに成功する人もいれば、失敗してしまう人もいる。
上京してきたばかりの金井みかさん(23歳・仮名)は、飲食店でアルバイトをしながら、地下アイドルグループの研究生として活動している。だが、「憧れの東京ライフでしたが、あと2年は我慢の日々になりそうですぅ」と半泣きだ。
一体、彼女はどうしたんだろうか?
「アイドル活動で都心に行くことが多いので、都心部で尚かつ駅から離れていなくて、セキュリティがしっかりしているところを探しました」
当初は駅から徒歩5分圏内、風呂トイレ別、できれば新築、3階以上、1LDK、家賃は8万円以内を希望していたみかさんだったが……。
「不動産屋に笑われました。『そんなの事故物件しかないよ』って。そこですすめられたのが、今住んでいる“激セマ物件”なんです」
激セマ物件とは、その名の通り、とにかく狭すぎる物件のことを指すが、これが一部若者の間では流行っているんだとか。
「本当に狭いけど、それ以外はパーフェクトなんですよ。今の家は湯船はないですが、シャワー室があって、トイレは独立。駅から徒歩3分、オートロックの4階で新築、家賃は月7万6000円。でも、部屋は6畳のワンルーム、収納なしです」
確かにこれで1Kの8畳であればかなり良いが、ワンルームだと考えるとかなり狭い。
「最初は悩んだんですが、不動産屋の担当の方が『今は激セマ流行ってるよ!インテリアも工夫次第だよ!』と、たくさんSNSを見せてくれて、それが予想以上に可愛かったりおしゃれだったりしたので、この家に決めました」
キッチンを入れて6畳のスペースに下が収納スペースになっているシステムベッドがドカンと置かれて、入り切らない荷物はそこら中に重ねてある。大人が1人座れるスペースがあるかないか……。正直なところ、住み心地は良さそうではない。
「もう完全に物置です。私はインテリアのセンスもないし、その前に掃除が大の苦手だから、収納がない狭い部屋なんて無理だった。見せてもらったInstagramを見る限りはすっごいおしゃれだったんだけどな」
今は、家の更新がある2年後に引っ越しするべく「早く正規メンバーになってチェキのバック率を上げないと!」と意気込んでいる。
憧れの東京ライフのはずが…
流行の“激セマ物件”は「完全に物置」
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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