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憧れの“東京ライフ”を目指して都内に引越し。流行の“激セマ物件”を選んだ23歳女性の末路

“悠々自適な一人暮らし”の欠点

マンション 1LDKの新築マンションで悠々自適な一人暮らしをしている篠崎真央さん(26歳・仮名)は、先ほどのみかさんとは真逆で広くておしゃれな家に住んでいるにもかかわらず「引っ越しに失敗した」と嘆く。 「今の家の家賃は8万円で、新築、風呂トイレ別、カウンターキッチンに食洗機付き。インテリアにもかなりこだわっています」  そういいながら写真を見せてもらったが、インテリア雑誌に載っていてもおかしくないクオリティの部屋だ。家具の色調が揃えてあり、収納が大きいからか荷物がほとんどなく生活感が全くない。 「自分が満足できる空間をつくれた自負はあります」  当然だが、彼女のSNSのインプレッションはすごい。だが「大きな欠点がありました」と話す。それは……。 「場所です。私の家の最寄り駅は、都心部から電車で約40分。さらにそこから徒歩15分。バスはありますが終バスも早いので、飲んだ帰りは絶対、徒歩になります。だから、こんなにインテリアにこだわって、気に入る部屋をつくっても誰も遊びにこないんですよ(泣)。みんな私のInstagramを見て『オシャレだねー! 今度遊び行きたい!』とはいうけど、実際にきたのは親友1人だけです」  真央さんは付き合って3年の彼氏がいるそうだが「彼も1回しかきたことがない」という。 「彼は都心から電車で10分くらいのところに住んでいるので、週末に私の家までくると、帰るのが面倒だからっていうんです。実際、私も残業で遅くなった時は彼の家に泊まるし、忙しい時期は着替えを取りに帰るだけになっています」

“何のためにここまでこだわったのか?”と虚しくなる

 真央さんが苦笑する。 「私の希望条件と家賃では都心から離れていなければ難しいっていうのはありましたが、フルリモートで都心に行かないならまだしも、やっぱり通勤は大変だし、誰も遊びにこないし、インテリアには満足だけど、ふと冷静になると“一体何のためにここまでこだわったのか?”と虚しくなります」  今の彼とは結婚する予定があるそうで「次は私の一存では決められない」という真央さん。「次はこだわりすぎないで、生活のことも視野に入れて部屋探しをしなきゃなぁ」とのこと。  いくらでも家賃が払えるのであれば希望通りの物件に住むことは可能だろうが、現実としてはなかなか難しいものだ。予算・立地・間取りを考えると、必ずどこか妥協しなければならない。理想の家に住むためには、たくさん働くしかないのかもしれない。 <取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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