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遺品整理の現場から“1億円の金塊”が「業者に丸投げしては絶対にいけない」発見者が激白

出てくる場所には一定の傾向がある

遺品整理 長年この仕事をやっていると、何となく現金や高価なモノが保管されている場所が分かるようになったと言う田村さん。特に高齢の方が住んでいた家や部屋には一定の傾向があると語る。 「2階建ての一軒家の場合、基本は1階に高価なモノがありますね。歳を取ると階段の上り下りが億劫になるので、お年寄りの部屋って大抵1階にあるんです。それで、そのお年寄りの部屋の中でも、手が届きやすく目が届きやすい場所。少なくとも、踏み台を使わないと届かないような高い場所にはほぼないし、タンスに入れているにしても、しゃがまないと出し入れできない下の方ではなく、立ったまま出し入れできる引き出しなんかが多いです」  さらに、保管しているわけではなく、うっかり忘れていたお金が残っている場所があるので、そこも必ずチェックしなければならない。 「あとは古そうなバッグの中ですね。特に、たくさんバッグを持っている方で収納スペースにまとめて置いてある場合。これは保管しているというより、何か必要があって銀行からお金を下ろしてバッグに入れておいたけど、忘れてそのまま放置してしまったパターンです」

「業者に丸投げ」は絶対にやめた方がいい理由

 最後に田村さんは、「正直、黙っていれば業者がもらってしまうこともできると思います。仮に遺族が立ち会っていても、声を出さなければポケットに入れられますからね。だから少なくとも業者に丸投げは絶対にしない方がいいです」と話した。  両親や祖父母と同居しているならまだしも、離れて住んでいると家の状況を把握するのは難しいもの。特に、急に亡くなった場合はなおさらだろう。そんな時、面倒だからと業者に丸投げしてしまうと、思わぬ大金を捨ててしまう可能性があるので、しっかりと確認しておきたいものである。 取材・文/サ行桜井
パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
X(旧Twitter):@sagyosakurai
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