更新日:2024年06月12日 17:40
ライフ

突然、性格が変わってしまった32歳女性。告げられた病名は「理由もわからず怒りが湧いて…」

理由もわからず怒りが込み上げる

見落とされた[第4の発達障害]

離れて暮らす母親から届く長文のLINE。親との接触が鴨目さんの症状をより悪化させる原因となった

だが、本人が自覚するよりもトラウマによる症状は深刻なものだった。 「母から『早く結婚しろ』とLINEが頻繁に届く時期で、それも体調悪化の原因だったかもしれません。理由もわからず怒りが湧いて奇声を上げてしまったり、『死ね!』と暴言を吐いたりするようになりました。 眠りも浅くなり、彼の些細なひと言で激昂したりと、性格まで変わってしまったようでした。内科に行っても異常なしと言われ、途方に暮れました」

診断は「複雑性PTSD」

その後、状況を見かねたパートナーが精神科に同行し、そこで鴨目さんはトラウマ関連疾患である「複雑性PTSD」と診断された。
見落とされた[第4の発達障害]

「トラウマ疾患だと診断がついてかえって安心しました」と、鴨目さん。治療で回復できると知り希望が湧いたという

「今は些細なことがきっかけで、幼少期の怒りや恐怖が再現される状況。回復までの道のりは遠いですね」 鴨目さんの両親が残した傷はあまりに深い。 取材・文/SPA!第4の発達障害取材班
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トラウマからの回復トラウマからの回復

ミスが多い、集中力が続かない、癇癪を起こす、先のばし癖……もしかしてその裏には「トラウマ」が隠れているかもしれません。

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