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「保育園の洗礼」試されるのは子どもではなく親。“慣らし保育”はGW明けで振り出しに

“慣らし保育”はGW明けで振り出しに戻る

保育園 子どもを保育園に預けるのが1日1時間程度の“慣らし保育”を経て、親と離れることに少し慣れてきたタイミングで訪れるGW。やっとスムーズに行けるようになったのに、連休明けで振出しに戻る子どもは少なくない。  保育園に行き渋り、預ける際にはギャン泣き……3人の子持ちママは、GW明けはいつも以上に朝の時間に余裕をもって出掛けているという。 「慣らし保育は基本的に入園直後におこなう対策であり、GW明けに実施する保育園は少ないと思います」(ベテラン保育士)  どうしても預けるのが難しいときは親が仕事を調整し、早めにお迎えに行ったり休ませたりするしかないようだ。  環境に慣れるかどうかは子ども次第。その様子に合わせて仕事を調整するのもまた“洗礼”による親の負担である。  保育園の洗礼は、入園後から夏風邪が流行る7〜8月頃まで続く。一般的には半年ほどで落ち着いてくるといわれているが、子どもの看病に加えて仕事のストレスなども重なり、親自身も体調を崩しがちだ。  欠勤後に仕事を挽回しようと一生懸命働き、また欠勤し……。この繰り返しによって心身ともに疲労困憊だろう。

1人で抱え込まないことが大事

 7歳と5歳の子どもを持つ母親として、筆者の実体験も踏まえていえば、夏ぐらいまではバタつくので、仕事は無理せずスローペースで進めたほうがいいかもしれない。  保育園の洗礼による影響の全てを1人で対応するのは限界がある。共働きの時代においては母親だけではなく、父親の協力も必要不可欠である。交互に休みを取って看病をしたり、病気の子どもを一時的に預けられる病児保育や地域のファミリーサポートを活用したりするのも手だ。  また、場合によっては職場の上司に相談して、働き方を見直すことも必要になるかもしない。  子どもが保育園に入園すると「今まで通り」が通用しなくなる。1人で抱え込まず、周囲に相談するなどして柔軟に対応しながら、入園から半年ほどは「こんなもんだ」と割り切る気持ちも大事だろう。 <取材・文/新田ミキ>
フリーライター。1987年、埼玉県生まれ。山梨在住2児の母。子どもが小学生に上がるタイミングで正社員からフリーランスに転身。X(旧Twitter:@mikifreeeee)ではフリーランスママのありのままを発信中。2023年に“小1の壁”をテーマにした電子書籍『小1の壁×在宅ワーク』を出版。
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