更新日:2024年05月22日 16:19
仕事

“前職は体育教師”のホストが「年間3億円弱」売り上げるまで。1日4時間睡眠で働くも「全然余裕だった」

本気で売って稼ぎたいのは“自分自身”だった

叶成

教員時代の成さん。ここから6キロ痩せて整形し、現在のアイドルのようなビジュアルに変貌した

 1つのクラスを3年間受け持ち、生徒たちの卒業を見届けたとき、「このまま教師を続けていいのか」と自問自答した。 「教育現場は楽しくて、全然嫌ではなかったんです。でも教師のような年功序列制度より、実力主義で勝負する仕事環境のほうが自分には向いていると思いました」  中学校を退職して始めたのが、アフィリエイトブログだ。得意分野のコミュニケーションや教育などをテーマに、高収益を目指して記事を書き続けた。 「でも3カ月で5000円くらいし儲からなかったので、すぐ諦めました(笑)。その後、営業職を受けてみたけれど、興味のない商材を売ることに全然前向きになれませんでした。本気で売って稼ぎたいと思えるものは何なのかを考えてたどり着いたのが、“自分自身だ”って気付いたんですよね。そこで、大好きな自分を商売にできる“ホスト”という仕事をやってみようと思い立ちました

売れない時代は、「2回×2時間睡眠」で働き続けた

 成さんはすぐに上京を決意。インターネットで「ホスト」「初めて」と検索し、上位に出てきた歌舞伎町のホストクラブに入店した。  どうせやるならトップを目指したい。成さんは、売れるために1部(夕方から夜の営業)と2部(朝から昼の営業)の両方に出勤。睡眠は合間の時間に2時間×2回に分けてとり、それ以外は、お客さんにひたすら電話やLINEで営業の連絡をした。 「周りからは『働き過ぎじゃないか』と心配されましたが、野球部の過酷な練習に比べたら正直、全然余裕でしたね。それに、これくらい働かなきゃ売れないだろうとも思いました」
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夢は「地元で母とカフェ経営をすること」
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IT企業の広報兼フリーライター。元レースクイーン。よく書くテーマはキャリアや女性の働き方など。好きなお酒はレモンサワーです
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