「星野リゾートを全制覇したい」36歳独身女性の挑戦。「年間投資額200万円」を徹底した節約生活で捻出
2021年11月、誕生日の直前に7歳年下の彼氏にフラれたミカさん(36歳)。去り際に彼から言われたある一言をきっかけに、彼女は節約しながら星野リゾートを全制覇すると決めた。独身女性の生きづらさと向き合い、たどり着いた“自分らしい幸せのかたち”とは?
都内のIT企業で働くミカさんはコロナ禍の2021年から約半年ほど、7歳年下の彼氏と付き合っていた。交際期間は短いものの、33歳という自身の年齢や2人の関係性を考え、「ゆくゆくはこの人と結婚するのだろう」と思っていた。
翌年1月に迎えるミカさんの34回目の誕生日には結婚の話が具体的に進むだろうと意識していた矢先、彼から別れ話を持ちかけられた。
「『ミカちゃんよりも面白いコンテンツが世の中にたくさんあると思った』と言われました。コロナ禍で、彼は農業体験など楽しそうなアウトドアにハマっていたので、私との恋愛よりそっちを優先したくなったのかもしれません。それにまだまだ若いので、私ほど結婚に前向きではなかったんだと思います。とはいえ、30代半ばでの失恋は悔しくて悲しくて恥ずかしくて……とてもつらかったです」
今いる場所から、できるだけ遠くに行きたい。そう思ったミカさんは勢いに任せて沖縄にある「星野リゾート リゾナーレ小浜島」を予約。翌週、逃げるように“ここではないどこか”へ向かった。
ラグジュアリーな空間で何をするでもなくゆっくりと過ごし、大失恋した東京の暮らしが嘘のようだった。自分と向き合い、この先の人生について考えたミカさんは、ひとつの目標にたどり着いた。
「思い描いていた未来はなくなって悲しかったですが、『そもそも自分は本当に結婚したかったのだろうか』と自問自答しました。30代に入って、結婚に焦っていたし、周りにも『結婚して幸せになってほしい』と言われるようになったけれど、ずっとモヤモヤとしていて。私にとっての幸せは自分で作りたい。自分でおもしろいコンテンツを作ってやる。そう思ったときに、非日常で最高な空間を提供してくれる『星野リゾートを全制覇したい』という目標が生まれました」
7歳年下の彼氏から浴びせられた悔しい一言
逃げるように「沖縄の星野リゾート」を予約
IT企業の広報兼フリーライター。元レースクイーン。よく書くテーマはキャリアや女性の働き方など。好きなお酒はレモンサワーです
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