「麻倉が僕につけてほしい、と思う香水が欲しい」と言われ…
──最近、これは書きたいと思った日常の出来事ってありますか?
麻倉:このあいだ友達の男の子に、誕生日に何が欲しいか聞いたんですよ。そしたら、「麻倉が僕につけてほしい、と思う香水が欲しい」って言われたんです。それ聞いて、「エロいな」と思って。なんだその言い回しって。
──たしかにエロい……。そういう実体験を元にしてnoteを書いたりするんですか。
麻倉:いや、noteに書くのはもったいなと思って。小説を書くときにネタにしたいですね。
──いずれは小説も書いていきたいんですか?
麻倉:そうですね、noteで書いていることとかを1本の小説にしていきたいと思っています。
──ぜひ読んでみたいです! 麻倉さんは昔、小説を書いていたこともあったと別のインタビューで読みました。
麻倉:中学生とか高校生の頃に書いていました。脳みその中で物語を作り上げちゃう癖があるんですよ。厨二病をこじらせてたんで。
──ちなみにどんな内容だったんですか?
麻倉:めっちゃ恥ずかしいんですけど、実は全員本当は存在しない人だったってお話とかです。ちょっとSFっぽい感じ。「世にも奇妙な物語」みたいな。
──「麻倉瑞季の脳みそ。」では、表現者になりたいと思うようになったきっかけについて、“こんな化け物と中学生の時から一緒に過ごしていたので私の自尊心や驕りといったものは呆気なく崩れ落ちた。むしろ彼女のようになりたいと憧れた。”と称されている中高で同級生の山邊鈴さん、クリエイターのYPさんやくじらさんの名前を挙げています。そのあたりのエピソードについてお聞きしたいです。
麻倉:山邊鈴ちゃんはnoteを読んで、文章力すご、って思って、noteを書くきっかけにもなりました。
──山邊鈴さんは「この割れ切った世界の片隅で」という地方の高校生の立場から、生まれた環境による格差について書いたnoteが数年前に話題になりました。麻倉さんにとってどんな存在ですか?
麻倉:私が自我を持つようになったきっかけですね。中1の頃、山邊が学級委員だったんですけど、担任の先生が「あなたに学級委員を任せたのは間違いでした」って言われてていて。それに対して山邊が「それは選んだあなたが言うセリフじゃない」って切り返したんです。保護者会議になりました。そのときすごいワクワクしたんですよ。こういう風に先生に反論していいんだって。
それまで私、やりたいこととか全然なかったんですけど、自分がやりたいことについて考えるようになったのが彼女だったなって思います。
Webマーケター兼ライター。ファッション誌やオウンドメディアの編集者、音楽系芸能事務所のマネージャーなどを経て現職。得意なジャンルは映画、音楽、アイドル。趣味はDJと写真
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