更新日:2024年06月24日 10:24
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脳卒中で倒れて数百万円を息子が肩代わり。“小さな古畑任三郎”ツートン青木64歳が語る、闘病生活

脳卒中で倒れて、息子に迷惑かけた

“小さな古畑任三郎”ことツートン青木――息子さんにダメ出しみたいなことはしたりするんですか? ツートン:昔はしていたんだけどね…。今は迷惑かけちゃって頭が上がらないですよ。僕は2021年に脳卒中をやっちゃって、家で倒れちゃったんです。なんとか自分で救急車を呼んで助かったのですが、母親の葬式のあとで、その費用とか払う前に倒れちゃったから、息子が立て替えてくれたり、あと俺の入院代も支払ってくれています。葬儀代は百万円、入院代は数百万円なので、かなり迷惑をかけたと思っています。本人は歌とものまねを組み合わせた武道館ライブを成功させたりしているので、親としては何も言うことがないですね(笑)。 ――地元にオーナーを務めるお店を出店していましたが、辞めたのは脳卒中の影響ですか? ツートン:そうなんです。地元の神奈川の足柄のほうに店を構えて、自分で料理とか作って出していたんですけど、脳卒中のせいで左半分が言うこと聞かなくて、こりゃダメだと…。  コロナの影響もあり、これはいったん店を閉める時が来たかなと、断腸の思いで閉店させました。そこから約2年間はリハビリの日々です。いまでも左半分が言うことを聞かなくて、去年あたりから本格的にリハビリを始め、徐々にマイクを握れるくらいに握力が戻ってきましたね。

リハビリして「不死鳥のごとく」蘇りたい

“小さな古畑任三郎”ツートン青木

2024年7月14日には神奈川県小田原市で「不死鳥コンサート」を開催予定

――どんなリハビリをされたんですか? ツートン:月水金は筋トレやウォーキングなど普通のリハビリで、火木土はマッサージですね。体は徐々に良くなってきたけど、いまだに手も足もキレイに動かず、早歩きはできないです。ちょっと立っているだけで、腰と足が痛くなってきて、顔の左半分がまだシビれてきます。  口のなかも左半分がシビれていて、歯医者で麻酔を打ったみたいになっています。味覚も半分しかないし、左目も視点がずれて、物が二重に見えるし……専用のメガネを作っていますが、カンペを出された時に文字が読めないんです。かすんじゃって何が書いてあるのか、わかんないんですよね。 ――そんなに大変な状況なんですね。リハビリをしつつだと思うのですが、今後の目標などはありますか? ツートン:今は元の自分に戻りたいと言うのもあるのですが、最近はありがたいことに『千鳥のクセがスゴいネタGP』(フジテレビ系)とかにも出させてもらったり、復活はしたりしてきています。でも実は去年1年間必死にリハビリをやってきたのには理由があったんです。7月14日に小田原の三の丸ホール(大ホール)で「不死鳥コンサート」というショーを開催するんです。  僕は毎年、生誕祭としてものまねショーを開いていたのですが、去年の時点では体が動かず開催は無理かなと思っていたんです。でも、後には引けない状態を作ることで、もっとリハビリを頑張れると思いまして、1年前にホール会場を押さえてしまったんです。  出演者はコージー冨田や、いいとも青年隊の岸田健作くんとか、元宝塚歌劇団の瑠衣まきせさんなどで、それ以外にもサプライズゲストを予定しています。この日に合わせてリハビリをしてきたので、この日を境に、美空ひばりさんのように不死鳥のごとくショーの世界へ舞い戻ってやろうと思います。 <取材・文/山崎尚哉 撮影/スギゾー> 【ツートン青木】 1959年6月27日生まれ、神奈川県出身。歌唱ものまねが中心だが、古畑任三郎に扮する田村正和なども得意としており、レパートリーは幅広い。2021年に脳卒中で倒れ、現在はリハビリをしながら芸能活動を行っている。2024年7月14日に小田原の三の丸ホール(大ホール)で「不死鳥コンサート」を開催予定。
’92年神奈川県鎌倉市出身。ライター業、イベント企画、映像編集で生計を立てています。レビュー、取材、インタビュー記事などを執筆。Twitter:@yamazaki_naoya
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【ツートン青木復活&バースデーコンサート】
2024年7月14日 開場15:00、開演15:30~18:00予定
小田原三の丸ホール(大ホール)にて開催予定
プレミアム席5000円、全席指定SS席にて販売中
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