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「昔は自己顕示欲がすごくあった」釈由美子45歳が“子育て経験”からたどりついた境地

いつか日本の百名山を制覇したい

釈由美子さん――釈さんも子どものころから山に登っていたんですよね。 釈:小さな頃はイヤだったんですけどね(苦笑)。「ディズニーランドに行きたい!」って(笑)。でも大人になって『にっぽん百名山』(NHK)に出て、ちゃんと調べようと足を運ぶようになってから山の魅力に気づきました。私が初めて山に登ったのが、幼稚園のときの富士山だったので、子どもも同じ年長のときに「途中でリタイアしてもいいから」と富士山に登りました。そしたら頂上まで登れて、子どもの自信にもつながりました。「もっと登りたい」と言うので、一緒に行くようになりました。 ――それはすごい。 釈:仕事ではあまり「こうしたい!」みたいなものはなくてご縁だと思っていますが、唯一の目標として、プライベートでは、子どもが育ったあとも登山を続けて、日本の百名山を制覇できたらいいなと思います。たぶんまだ10も登ってないくらいだと思いますけど、時間をかけてでも。

ゴジラファンのアメリカ人監督から出演オファー

Ike Boys イケボーイズ

『Ike Boys イケボーイズ』(C) Ike Boys MOVIE. LLC.

――ご縁があればというお仕事も順調です。公開中の『Ike Boys イケボーイズ』は、日本の特撮に影響を受けたエリック・マキーバー監督によるアメリカ映画です。釈さんの出演はご指名で、最初に会ったときは、監督が釈さん主演の『ゴジラ×メカゴジラ』(2002)のDVDを手にされていたとか。 釈:そうなんです。「僕が高校生のときに買ったDVDなんです。いつか釈さんとお仕事するのが夢で頑張ってきました」とおしゃっていただいて、すごく嬉しかったです。『ゴジラ』という日本を代表する作品が海外に行って、ひとりの高校生に影響を与えたんだなと。それがこうして新しい作品につながって、本当に『ゴジラ』に感謝です。 ――海外でもずっと人気ですね。 釈:昨年シカゴのG-FESTという、ゴジラと日本の怪獣ファンが集まる大きなイベントに行ったんです。コミコンみたいな感じで、日本よりすごいんじゃないかというくらい熱狂的なオタクファンの方たちがたくさんいました。
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アメリカのオタクファンの熱気に感動
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ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi

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【公開情報】
Ike Boys イケボーイズ』はTOHOシネマズ新宿ほかにて全国公開中
(C) Ike Boys MOVIE. LLC.
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