――ご自身への支持を肌で感じましたか?釈:『ゴジラ×メカゴジラ』の家城茜として支持していただいているなと思いました。上映会もあったんですけど、日本だと上映中に声があがったりすることもないんですが、そのときはゴジラと戦うシーンとか、茜の決めセリフのときに「フー!」とかってすごい盛り上がりで(笑)。嬉しかったです。
『ゴジラ×メカゴジラ』の主演は一生の宝物ですが、おばあちゃんになったときに自慢できたらいいなと思っていたら、もう今の段階ですごい自慢になっています。子どもも『ゴジラ×メカゴジラ』が一番好きだと言って見てくれていて、フィギュアもいっぱい飾ってあります。
――お母さんが出ていると分かって観たのですか?釈:3歳くらいのときに、当時恐竜が大好きだったので、ゴジラも分かるかなと思って見せました。やっぱりハマって。『ゴジラ×メカゴジラ』で「え、ママ、ママ!?」みたいになってリアクションがおもしろかったです(笑)。『Ike Boys イケボーイズ』も一緒に観たんですけど、大興奮でした。
後半のアクション部分は自ら「やります」と
『Ike Boys イケボーイズ』(C) Ike Boys MOVIE. LLC.
――『Ike Boys イケボーイズ』の造形監修は、『ゴジラ』シリーズなどで多くの造形を手掛けてきた「レジェンド」村瀬継蔵さんが手掛けています(※村瀬さんの初監督映画で7月26日公開予定の『カミノフデ 〜怪獣たちのいる島〜』にも釈さんも出演)。釈:特撮パートは村瀬さんのスタジオで撮影しました。私も自分の撮影とは関係ないのに行って、最後の戦いの場面を見学しました。エリック監督もすごく喜んで興奮していました。私も「これが原点なんだな」と改めて思いましたが、その作品を外国人の監督が撮っているのが不思議だし、すごいなと思います。
――欲を言うと、クライマックスで釈さんのアクションをもっと観たかったです。釈:本当ですか? 嬉しいです。実はあそこでは全然動く予定じゃなかったんです。でも「やります」と言って、ちょっとやらせてもらいました。
――そうなんですね。ぜひまた釈さん主演のアクション映画も観たいです。釈:オファーがあれば(笑)。『Ike Boys イケボーイズ』は、日本のカルチャーである特撮やアニメと、アメリカのポップカルチャー、青春グラフィティがミックスしたすごく不思議な映画です。ハリウッド版ゴジラのCGもかっこいいですが、今回のようなアナログの特撮も温かみがあって、グッときます。こういうふうに完成したのかと、私も楽しみました。今までに観たことのない不思議な作品になっていますよ。
<取材・文・撮影/望月ふみ ヘアメイク/田中宏昌(アルール) スタイリスト/安永陽子>