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高速でバイクを飛ばしたら、あおり運転で“検挙されかけた”男性「善意で追いかけただけなのに…」

気がついたら追いかけていた

「サービスエリアの案内所にでも届ければよかったのでしょうが、とっさにバイクなら追いかけられると思い、そのバッグを肩にかけて追跡し始めました」  とはいえ、飲み物をゴミ箱に捨てたり、ヘルメットを被ったりしてからの発車だったため、本線に合流したとき、視界の先に真っ赤なアメ車はどこにも見当たらなかったそうです。 「数キロ走ったのですが、全く追いつくことができませんでした。途中には出口もサービスエリアもなかったので、はるか前方を走っているだろうと思いますが、相当な速度を出していたと思います」  そこから5分ほど走行したところで、工事による車線規制の影響により前方の車が詰まり始めました。新垣さんは、ここぞとばかりに車両の合間をたくみに縫うようにして走行し、ようやく渋滞の前方に赤いアメ車を発見したといいます。 「もう少しで真後ろという時に工事区間が終わり、再び赤いアメ車はスピードを上げ始めたんです。私も逃すまいと必死に追いかけました」

残念極まりない展開に後悔

覆面パトカー

※画像はイメージです

 ようやく追いつくことができ、後ろからパッシングしたり、横に並んで手を振ったりしたそうですが、女性は一向に気づく気配を見せません。なんとか気づいてもらおうと、その後もしばらくは並走したり、クラクションを鳴らしたりしますが、思いもよらぬ事態に巻き込まれます。 「バックミラーを何気なく見たら、覆面パトカーの赤色灯が見えたんです。状況を飲み込めないまま、私の前方に割り込んだパトカーの後についていきました。どうやら、アメ車の女性が、あおり運転の被害報告を車内から警察へ通報していたようなんです。『えー、なんで……』と思いましたが、バッグを忘れたことに気づいていなかった女性は、私の追跡をあおり運転だと勘違いしたようです」  その後、少し先の非常駐車帯にバイクを停車させた新垣さん。降りてきた交通機動隊に赤いアメ車を追いかけた経緯を話すと、すぐに状況を把握してくれたようで、前方のサービスエリアで待機している女性の所までバッグを届けてくれました。 「人助けは良いことだと思っていますが、悪者になることもあるんですね。よい勉強になりました。バッグは持ち主に届けられたようなので、結果良しとします」 <TEXT/ベルクちゃん>
愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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