更新日:2024年07月01日 19:31
恋愛・結婚

40代以上の男性、“バツありのほうがモテる説”を検証。「初婚者には会いたくない」という婚活女性も存在

総括ができていない×上から目線

 ただ、いくら端的に清算状況を話せていたとしても、事実そのものが相手からすると「清算できていない」、もしくは「上から目線すぎる」と思われてしまうこともあります。  たとえば現在は一人暮らしだとしても、以前の結婚時に買った家に住み続けているなら、配慮が必要です。思い出が染み付いてしまっていないか、ご近所さんからの印象はどうかなど、お相手にとっては不安要素がたくさん。  持ち家だからといって、「当然その家に一緒に住むでしょ」なんて態度は厳禁です。ローンの都合などもあって簡単に変えられるものではないにしても、相手の気持ちに最大限寄り添うことが求められます。 「前の結婚では生活費が月に◯万円だったから、このくらいでいいよね」なんて発言も、もってのほか。その額がどうあれ、新たな共同生活を築こうとしているのに指標が前妻のままで、今目の前にいる相手を無視してしまっているからです。  さらに、「再婚だし」「夢見る年齢でもないだろうし」「お金ももったいないし」と、プロポーズや結婚式・披露宴などを、安易に簡略化してしまおうとする思考も危険です。  自己完結的に、結婚のプロセスを省略しても構わないだろうとの考え方は、すなわち手抜きしてもいいだろうという、独りよがりな発想にほかなりません。そうした心構えはすぐに見抜かれて、幻滅されてしまいます。 「前妻を引きずった、舐めた態度」に陥らないよう、自分基準ではなく、相手の目線こそを大切にする心構えを持ってください。

「年の差再婚」が実現できる確率は…

 高収入だったり資産家の再婚希望者の方だと、先ほどとはまた異なる形で「上から目線」な人が現れます。  本人たちは、「お金はたんとあるんだから、とにかく若くてかわいくて、純粋ないい子と当たり前に結婚できるに決まってる」と思い込んでいるのです。  たしかに私の結婚相談所では、年収が3000万円を超えていらっしゃる方や、億超えの資産がある方も少なくありません。だからといって、20も30も年下の、20〜30代前半の初婚女性と結婚するのは至難です。  データを参照してみましょう。2022年の、国内すべての婚姻件数*2は50.5万件ほどでした。  そのうち、「50歳以上の再婚男性」と「18〜35歳の初婚女性」の婚姻件数は2244件のみ。つまり、0.44%しか存在しないのです。ちなみに初婚男性だとさらに少なく、わずか450件で0.09%となります。  日本の世帯のうち、資産が5億円以上の「超富裕層」の割合*3は約0.1%。資産が1億円以上の「富裕層」の割合は約2.57%です。  先の条件の「年の差再婚」が実現できる確率は、超富裕層になるよりは高いものの、富裕層になることよりも6倍以上難しいのです。いかにハードルが高いことであるか、ご想像いただけたでしょうか。  唯一可能性があるとすれば、年貢の納め時を迎えたパパ活・ギャラ飲み女子です。そういった経験がない女性との、親子ほど離れた年の差婚は、奇跡でも起こらない限りありえません。 ======  モテないバツあり男性の特徴に、心当たりがある方はいらっしゃったでしょうか。  バツなしの方と同様なので割愛しましたが、身だしなみや体型管理などが年齢とともにおざなりになっていれば言わずもがなモテませんから、自己研鑽は続けてくださいね。  けれど、離婚歴があること自体は、婚活や恋愛において決して不利には働きません。しっかりと過去に整理をつけて、謙虚な思いやりの心を持っていれば、新たなお相手との未来も開けます。 <TEXT/植草美幸> *1……夫妻のどちらかあるいは両方が再婚である婚姻の割合 *2……「人口動態調査 人口動態統計 確定数 婚姻(2022年) 」より *3……株式会社野村総合研究所 ニュースリリース「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」より
結婚相談所マリーミー代表取締役、恋愛・婚活アドバイザー。 1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを創業。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。日々カウンセリングを行いながら、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など幅広く活動中。著書に『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『モテ理論』(PHP文庫)など
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