嫌われてしまうLINEの例
さて、イケメンというのはイケメンなので、何をやっても大概のことは喜ばれます。一方、ただのおじさんというのはただのおじさんなので、イケメンの真似をしてしまうと嫌われるのは当然で、最悪の場合は怖がられます。お気を付けあそばせ。
ここから先はキャバ嬢に嫌われるLINEの例を具体的に解説してみたいと思います。
仕事のできるキャバ嬢ほど、LINEがマメです。繰り返し繰り返しお客様の目に触れ、名前を覚えていただき、ひいてはご来店に繋げたい。そのためにLINEでご連絡をさせていただくわけです。けっして趣味でやっているわけではございません。
「おはよう」「今日は三宮で会議だよ」「今からお風呂に入るよ」など、無限に続くラリーにも彼女たちは快く応じてくれますが、余計な仕事を増やさないで欲しいなあ……というのが正直なところでしょう。
彼女はキャバ嬢で、皆さんはお客様です。ボーイフレンドでもお友だちでもございません。肝に銘じてください。
②メンヘラる
キャバ嬢から「お食事に連れて行ってください」とLINEがあった場合、それは同伴のお誘いです。ここで「ランチならイイよ」「土日ならイイよ」と返信するのは不粋です。わかっていないボウヤにも程があります。
20歳も30歳も年下の女の子が無料でランチや土日のデートに応じてくれるとしたら、新興宗教か怪しいセミナーの勧誘、もしくは高い水などを買わされるんだと思っておいたほうがいいです。そうやって無防備に無邪気にホイホイとランチに出かけるから“頂かれる”のです。肝に銘じてください。
ただ、日頃よほどお世話になっているお客様、もしくは太客に育ちそうなお客様に対してのみ、ランチや土日のデートにも応じるキャバ嬢はいるかもしれませんね。
え?「どうせ俺は客なんだろ」「どうせ金づるなんだろ」ですって?メンヘラなことを言うのはよしましょう。メンドクサイです。
③駆け引きを試みる
大好きな彼女の気を引きたくて「今日はクラブ〇〇(他店)へ行ってきたよ」「来週は〇ちゃんと同伴です」と、他の女性の影をチラつかせるような内容のLINEを送る男性もいらっしゃるようです。
はっきり申し上げて、逆効果です。恋の駆け引きは同等、もしくは格下の相手にしか通用しません。皆さんが追いかけていらっしゃるのは、20も30も年下の、今を時めくキャバ嬢です。社会的な地位や総資産の額では皆さんに劣るかもしれませんが、恋愛市場においては、若くて可愛くて、しかも女だっていうだけで圧倒的に強者なのです。
悲しいけれどそれが現実です。アンポンタンな駆け引きはよして、彼女に首を垂れ、ひれ伏すのが最善でしょう。とっとと同伴して、シャンパンをおろしてください。
④際どい下ネタ
お酒を飲んで気が大きくなると、ついつい女の子にイヤラシイことを言いたくなるおじさんもいらっしゃるようです。会社の後輩や取引先の女の子にスケベな内容のLINEを送ってしまうと大問題ですが、飲み屋のお姉さんは鼻で笑って忘れてくれるので安全です。
「朝ならバイアグラなしでも大丈夫です!」「踏みつけてください」「体力には自信があります」「子種ならいくらでも提供できます」などなど、私たちの元へは日々トンチンカンなLINEが届きます。
ロッカールームで晒しものにさせていただくことはあるかもしれませんが、同僚たちも鼻で笑って忘れてくれるでしょう。ご安心あそばせ。
とはいえ、「いやん!素敵!」とは絶対にならないので際どい下ネタはよしておくのが無難です。
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):
@mizuechan1989記事一覧へ