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「おばちゃんになる覚悟はできたのか?」 久保みねヒャダ、6年のおしゃべりを振り返る

おばちゃん/おばあちゃんになりたい

──読み返してみると、他人との距離感についてたびたび話が出てきますね。距離感の誤インストールの話とか。他人との距離感を間違えると傷つくから怖いんだけど、かといって踏み込まないままだと、いつまでも他人と触れ合うことができないというジレンマがある。それで、行き着くのが「早くおばちゃん/おばあちゃんになりたい」だという。 ヒャダ それ、いまだに思ってますよ。 久保 でもやっぱり私、おばちゃんやおばあちゃんになる覚悟がまだ全然足りないなって。私、近所のビール屋さんにけっこう飲みに行くんですよ。一人客で。最初のうちは、あんまり会話をしないように、大人しくしていたんだけど、酔っぱらったときに、ベラベラ話す自分が出ちゃうんです。「酔っぱらった図々しい人」になってしまう。 ヒャダ ということは翌日、酒うつ(反動で落ち込む)ですか? 久保 もう酒うつで。 この間、友達と飲んだ帰りに、一人でその店にビールを飲みに行ったんですよ。閉店間際に。 そしたら私が最後の客になってしまって、それで帰り際に、店員さんにおまんじゅう二つ渡しちゃった! 一同 (爆笑) ──立派におばちゃんじゃないですか(笑)。 久保 もう思い返すと、恥ずかしくて。でも本を読み返すと、「今は近所に一人で酒を飲みに行くビール屋さんがある」というのは画期的なことだよね。テラス席で犬と一緒にご飯を食べる犬友もできたし。 能町 完全に壁を破りましたね。 取材・文/前田隆弘
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