更新日:2024年08月21日 17:03
仕事

「私の職場はラブホなんです」驚きの告白をしたボイストレーナーの“最大の危機”

生徒にいきなり抱きつかれる

カラオケ

※写真はイメージです

 少し厄介なことが起きたのは、月に数回設けている「プライベートレッスン」での出来事でした。 「とある上場企業で管理職をされている女性のMさんからの要望で、月に数回プライベートレッスンを行っていました。部屋を貸し切るのでレッスン費用はかなり高かったのですが、Mさんは財力があるのか、定期的に受講されていました。でも、ある日のレッスン中にいきなり『好きです、先生』と言って抱きつかれたんです」  年齢より若く見えるMさんは、どちらかというと清楚な感じの美人だったようですが、想定外の彼女の行動に一瞬頭が真っ白になったという本郷さん。 「正直ドキッとしました。Mさんは美人だし、どちらかというと私のタイプだったので……。でも、彼女が私に抱きついている間、頭の中ではいろんな思考がぐるぐる回りました。私も普通の男性なので、ほとんど理性が消えうせそうになりましたが、生徒との不適切な関係で今まで築いてきたキャリアを失うかもと思った瞬間、私はMさんをやさしくソファに座らせることに成功しました」  ソファに座り込んだMさんは、われに返ったのかしばらくして「ごめんなさい」とだけ言って、その日は帰っていったそうです。  

ラブホオーナーから嬉しい知らせ

 Mさんとのアクシデントは、後に本郷さんにとってけがの功名となったようです。 「Mさんとの件以来、大学の後輩君をアシスタントに迎えました。彼も声楽出身で私と同じような素性の持ち主です。その結果、2人っきりでのレッスンは解消され、むしろ今までちゅうちょしていたプライベートレッスン希望者が増えたくらいです。あと、しばらく音沙汰がなかったMさんが再びレッスンに通ってくれるようになりました。これは嬉しかったですね」  もはやラブホにとって「太客」となってしまった本郷さん。その型破りな手法にラブホのオーナーもかなり理解を示してくれたそうです。 「この前、いつものように利用料を支払っていたら、フロントの奥から初老の男性が出てきて『話は聞いています。今度、リニューアルを考えているので多目的ルームを作るので待っていてください』と言われたんです。もう嬉しくて嬉しくて、今までの苦労が吹っ飛びました!」 <TEXT/ベルクちゃん>
愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ