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「炭酸飲料が売れない」のに、黒字転換のコカ・コーラ。主力商品「綾鷹」と「ジョージア」にかかる期待

 

清涼飲料水の需要は膨らむも、「炭酸飲料が好調ではない」

確かに清涼飲料水の需要は膨らんでいますが、コカ・コーラ ボトラーズが得意とする炭酸飲料が好調なわけではありません。 2022年は清涼飲料水全体の生産量が7%近く増加しましたが、炭酸飲料は前年の横ばい。2023年は0.6%の減少でした。すなわち、炭酸飲料の清涼飲料水に占めるシェアは低下しているのです。2021年は全体の19.3%を占めていましたが、2023年には17.9%まで下がりました。 日本ではコーヒー飲料やお茶系飲料の人気が高いのです。

肥満や虫歯の象徴的な存在に?

コーラに対する消費者のイメージが下がっているという、不利な条件もあります。 マーケティング支援を行うネオマーケティングは、炭酸飲料のブランド調査を行っています(「炭酸飲料に関するエボークトセット調査」)。それによると、炭酸飲料を購入・利用する際に思い浮かぶブランドの第1位は「コカ・コーラ」。6割以上の人がブランドを想起しています。第2位は「三ツ矢サイダー」ですが、割合は2割ほど。「コカ・コーラ」には遠く及びません。 しかし、勧めるブランドとして「コカ・コーラ」と答えた人の割合は5割に届いていません。一方、「三ツ矢サイダー」は2割近くをキープしているのです。 つまり、「コカ・コーラ」というブランドは消費者の間で圧倒的な認知を獲得しているものの、それを人に強く勧められる要素は低いことがわかります。 糖分が多い清涼飲料水は、何もコーラに限ったことではありません。ところが圧倒的なブランド認知を獲得したため、コーラは肥満や虫歯の象徴的な存在として、負のイメージも染みついてしまったのでしょう。
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消費者に好まれる「味」で商品開発力の強さを見せつけるも…
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フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
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