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「痛い足つぼ」なぜ日本に広まった?ドクターフット代表が語る“知名度ゼロ”からの逆転劇

足つぼで痛みを感じるのはなぜか

反射区表

反射区表

 テレビやネットの罰ゲームでの鈴木氏の施術は当然“それ用”にかなり強めにやっているとのこと。しかし、通常の足つぼ施術もなぜ痛みを感じるのだろうか。 「つぼを押した際に痛いのは、そこに対応する体の部位が疲れているから。足裏や手のひらには、『反射区』と呼ばれる体の各器官や内蔵に繋がる末梢神経が集中していて、対応する部位が疲れていると血流が悪くなり、痛みを感じやすくなるんです」  つぼを押すだけでも各器官や内蔵の活性化に期待はできるが、「不調を知るきっかけになれば」と鈴木氏は続ける。 「たとえば、胃が疲れているとわかれば食生活を改善するきっかけにもなりますからね。最近はスマホやパソコンのせいで目や首や腰が疲れている人が格段に増えました。施術を受けてから使用時の姿勢を正したり、休憩を挟むようにしたというケースも増えてますよ」

日本でも足つぼをもっと身近なものに

鈴木雅喜氏 足つぼの施術はどのような人が受けるべきなのだろうか。 「足の血行を良くする施術なので、年齢性別を問わず誰でも受けていいと思います。体質改善やむくみ解消など、どなたでも効果は感じてもらえるはず。体調を知るという意味でも週一回程度のペースが理想です」  鈴木氏の今後の展望は? 「日本が台湾のように足つぼをもっと身近なものに感じられるようにしたいと思っています。施術を受ける人もそうですし、ドクターフットのようなフットケア専門店ももっと増えて欲しい。そのためにスタッフも含めて技術を磨き続け、足つぼの良さを広めていきたいですね」  罰ゲーム用のパフォーマンスもしっかりとした技術があってこそ。施術を受けた多くの顧客が「また行きたい」とリピートしなければ、決して知名度は高くない足つぼ専門店で30年も迎えられなかっただろう。これからも鈴木氏はフットケア界のトップランナーとして走り続けるはずだ。 <取材・文/松嶋三郎>
浅く広くがモットーのフリーライター。紙・web問わず、ジャンルも問わず、記事のためならインタビュー・潜入・執筆・写真撮影・撮影モデル役など、できることは何でもやるタイプ。Twitter:@matsushima36
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