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「パパは背中に絵があるの」部長の子どもの発言に凍りついた夜――仰天ニュース傑作選

部下の変わらない態度に、部長は男泣き

「『今まで隠していて申し訳ない』と何度も頭を下げられましたが、新人のころからKさんに仕事を教わり、育ててもらった恩もあります。だから、『過去は関係ないですよ。ちょっとビックリしたけど、KさんはKさんですから』と言ったんです。そしたら『ありがとう……』って泣かれて、それを見て私ももらい泣きしちゃいました」  星野さんはこの日聞いたことを口外しないことをK部長に約束(※今回の記事に関しては、匿名を条件にK氏にも許可をもらっているそう)。しかし、いざ秘密を知ると「そういえば……」と思うような出来事が何度かあったと振り返る。 「以前、仕事帰りに会社のみんなで行きつけの居酒屋で飲んでいたら、ガラの悪そうな若い2人組がほかのお客さんに絡み始めたんです。それを見たKさんが止めに入って、『表に出ろや!』と騒ぐ2人をなだめながら外に連れて行っちゃった。そのときはすごく心配したけど、元ヤクザと聞いてすごく腑に落ちました(笑)」

部長の“前職の部下”と挨拶してくるコワモテすぎる男たち

 また、K部長と取引先訪問の時間調整で喫茶店にて休憩していたときには、こんなこともあった。 「スーツ姿のコワモテの男性数名がお店に入ってきたのですが、足早に私たちのテーブルのところに来たかと思うと、直立不動&90度のおじぎで『ご無沙汰しておりますっ!!』とKさんに挨拶してきたんです。  キョトンとする私に『ま、前の会社の部下なんだ』と説明し、その男性も『K先輩には大変お世話になったんです』と言っていたので、そうなんだと思っていましたが、ヤのつく職業の方々だったそうです。Kさんは『あのときはバレたと思ったよ』と内心かなり焦っていたみたいですけどね」  元極道と知っても態度を変えない星野さんも立派だが、触れられたくない過去を知られても部下から信頼されるK部長も上司冥利に尽きるというもの。上司の経歴は別としてもこんな関係であれば、少なくともパワハラで悩むことはなさそうだ。 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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