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六本木の元クラブママが語る「夜の店で嫌われてしまう男性客」7つの特徴

値切る男性客

蒼井凜花さん 最後は「モテない男性の言動」だ。夜のクラブにおいて困ってしまうお客様のひとつに「値切る」ことが挙げられる。東京出張のたびに来店する関西の健康機器メーカーのお客様(50代)には、毎回1万円ほど値切り交渉をされ困惑してしまった。  彼は決してお金がないわけではない。アフターでは食事代やタクシー代をくれるため、「値切ってもらえる特別扱い」に満足しているのだ。  関西では値切り交渉が当たり前かもしれないが、こと東京のクラブにおいてはご法度。予算がある場合、あらかじめ「今日は〇万円以内でよろしく」などと言ってもらえれば、店側はそれ以上の金額にならないよう配慮するので、覚えておいてほしい。

横柄な態度は言語道断

 値切りと並んで嫌われるのが、感情的になるお客様だ。特に大声で怒鳴り、怒りをぶちまける姿は見苦しい。  筆者のバースデーでご来店した会社社長(60代)は、店が混雑して、黒服が「席が空くまで隣接するバーでお待ちいただけるようご案内します。お飲み物の料金は当店が持ちますので」と丁重に詫びたところ、「こっちは時間を作ってわざわざ来てやったんだ。待たせるとはどういうことだ!」と怒声を発して強引に入店すると、なんと店の中央の床にドカッと座りこんだ。  皆があぜんとする中、その社長は、「席が空くまで、ここで待たせてもらう」と店内中に聞こえるように叫び、仏頂面で腕組みをする始末。普段は温厚だが、その日はやや酒が入っていたこともあり、とんでもない醜態をさらしてしまった。  それを見た常連客の一人が「お祝いもしたし、僕、そろそろ帰ります」と席を空けてくれたため、トラブルには至らなかったが、以来その社長の評判はガタ落ち。「怒った時こそ本性が出る。あの人は危険人物」と、ホステスが席に付きたがらくなった。  女性は恐怖を感じるものには近寄らない。「俺は金を払っている客だ」と横柄な振る舞いは、まわりまわって自分の首を絞めることになる。  いかがだっただろうか。モテない服装、髪形、言動について綴らせていただいた。筆者もそれらを反面教師として、日々、気を付けて暮らしたいと肝に銘じている。 文/蒼井凜花
元CAの作家。日系CA、オスカープロモーション所属のモデル、六本木のクラブママを経て、2010年に作家デビュー。TVやラジオ、YouTubeでも活動中。
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