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“小売日本一”だったダイエーが90年代に転落したワケ…「欲しいものは何も売っていない」

イオンの傘下で「ダイエー」の名前は残るが…

 業界トップの座も2003年2月期にイオンに追い抜かされて2位に転落。その後、王者となったイオンが08年にダイエーの筆頭株主となり、13年には連結子会社となりました。15年にイオンはダイエーの全株を取得し完全子会社化しました。現在でも一部店舗で「ダイエー」の名前は残っていますが、多くはイオン・マックスバリュ・イオンフードスタイルなどの名称に変更しています。  質を求める消費者の流行を掴めずに無理な規模拡大で業績が悪化したダイエーですが、低層階に食品スーパー、上層階に衣類・家電というGMSを築き上げ、成長期において日本の消費者を支えました。功績が大きい分、現在の姿を見ると寂しくなってしまいます。 <TEXT/山口伸>
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 Twitter:@shin_yamaguchi_
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