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電車内で“雨に濡れた傘”を注意したら中年女性が逆ギレ。謝罪どころか“いちゃもん”をつけられて…

謝罪するどころかいちゃもんをつけてきて…

電車内のつり革「そんな私の様子を見て『じゃあ、どうしろって言うのよ』とケンカを売ってきたのです。すかさず『タオルで傘の水滴を拭き取るなりしてください』と指摘すると、彼女はしぶしぶそれに応じて『これでいい?』とあからさまに嫌味を言う始末。自分の非を認めることなく、ただ突っかかってきた彼女にはらわたが煮えくり返る思いでした」 もう顔も見たくないと思った桃香さんはすぐに席を立ったそう。 しかし、さらなる嫌がらせを受けることに……。 「だんだん車内が混んできたこともあり、彼女の隣に立つことを余儀なくされました。それでも、顔を突き合わせているよりはましだと思ったのです。すると次の瞬間、電車がカーブにさしかかり、大きく揺れると彼女が私に思いきりぶつかってきて。この時、少し違和感を覚えたものの、さすがに仕方ないと考えていたら彼女は何度も同じことを繰り返してきたのです。今度はバッグを肩にかけ直すふりをして、肘をつき出して私の体をグッと押してきました」 あまりの勢いによろけた桃香さんは近くに立つ40代くらいの男性にぶつかってしまったと言います。 「彼女からのひどい仕打ちにいらいらしました。元はと言えば、相手の傘が原因でスカートがぬれたと注意しただけなのに、当てつけに嫌がらせをしてくるなんて許せなくて。彼女にグッと顔を近づけて『痛いです。わざと体当たりしていますよね』と声をかけるも、相手は『何もしていない』の一点張り。でも、ここで引き下がるワケにはいかないので、大きな声で『危ないから、わざと押すのはやめてください』と注意し、周りの注目を集めることにしました」 なんと彼女は、これにも懲りるそぶりを見せなかったのだとか。

突如助けに入ってくれた人物とは…

「再び堂々と『私は悪くない!』と主張し始めました。あまりのことに呆気に取られていると、突然近くにいた男性が話しかけてきて。よく見ると、私がさっきぶつかってしまった相手だったので、それを怒っているのかなと思ったのですが……。 男性は『先ほどから見ていれば、あなたは身勝手なことばかりしているじゃないか』『自分のことは棚に上げて、相手に八つ当たりするなんて的外れもいいところだ』と彼女を怒鳴りつけたのです。続けて『こんなことをして相手が怪我をしたらどう責任を取るつもりだ』と一喝してくれました」 さすがに彼女も痛いところをつかれぐうの音も出ないといった様子で、次の駅で足早に電車を降りて行ったそう。 「思わぬ形で男性に助けてもらいました。早速、感謝の意を込めて彼に会釈すると、さっきまで鬼の形相をしていたのに、満面の笑みを見せてくれたのです。その一方で、自分では正しい行いをしたと思っていたけれど、黙ってやり過ごせばこんな騒ぎにならなかったのでは……と反省しました。いつも誰かが助けに入ってくれるとは限りませんからね。相手と同じ土俵に立たないことも選択肢の一つなのだと学びました」 ささいなことが原因で揉め事になるケースは少なくありません。もし混雑する電車内でトラブルが起きたら、他の人を巻き込んでしまうことも十分に考えられます。そのため、その場その場でベストな解決方法を選択したいものです。 <取材・文/菜花明芽>
ライター。ゾッとする実録記事を中心に執筆中。カフェでのんびり過ごすことが好き。
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