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お年玉に「たった3000円?」と言われてイラっ。派遣社員の35歳女性が“年末年始の帰省をヤメた”顛末

―[年末年始の憂鬱]―
お正月は、子どもにお年玉を配ることがもはや恒例行事になっていると言えます。派遣社員の井上杏さん(仮名・35歳)は、新年を迎えるたびに憂鬱な気分になると語ります。

年末年始は何かと出費が多い

お年玉をもらう子供の手

※写真はイメージです。以下同

「手取り21万円ほどで、都内で一人暮らしをしています。いつもギリギリの生活を送っているということもあり、年末年始になると何かと物入りなので、お財布にはほとんどお金が残らないと言っても過言ではありません」 それでも年末年始には帰省して、親戚の子どもにお年玉をあげると言います。 「あらかじめ、親戚の子どもに1人3000円のお年玉を用意して帰省します。元旦になると、実家に妹家族がやって来るので、そこで甥と姪にお年玉をあげて。普段から可愛がっていることもあり、喜ぶ顔が見られるのが何よりも楽しみでした」

毎年苦しいながらもお年玉を用意して…

しかし、午後から叔母の家に親戚一同集まる際にどうしても納得いかないことがあるのだそう。 「時が経つにつれて、周りが結婚し出産したことで、徐々に親戚の子どもが増えました。この子たちが可愛くないというワケではないのですが、年に一度しか会わないのにお年玉をあげなければならないことが正直負担でしかなくて……。 お年玉をあげるのは全員で6人になります。1人3000円渡すとなると、合わせて1万8000円もの出費になるので、正直キツいとしか言いようがありません」 杏さんは、このことを思い切って母親に相談したと言います。あまりの出費に生活が圧迫されているので、いとこの子どもへのお年玉をなくしたいと打ち明けるも「子どもの頃はあなたもお年玉をもらっていたでしょ」「子どもはみんな楽しみにしている」と説得されてしまったのだとか。 「母親の言うことはごもっともなので、納得せざるをえませんでした。でも、自分の時よりも子どもの数が断然多いし、今後も人数が増える可能性もあって、さすがにきりがないと思ったのです。そうかと言って、私だけお年玉をあげないとなると親戚に陰口を言われそうだとも感じました」 複雑な気持ちを抱きながら帰省することになった杏さん。この後、予想外の出来事が彼女に襲いかかります。
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お年玉の中身を見た子どもの“衝撃のひと言”
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ライター。ゾッとする実録記事を中心に執筆中。カフェでのんびり過ごすことが好き。
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