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「バックミラーを覗くとパトカーが…」あおり運転で逮捕されかけた45歳男性の“ヒヤッとした”体験

気が付けばパトカーに追尾されていた

 もう少し走るとB市街に出るため、宮田さんは思い切って長めのクラクションを鳴らしました。すると、前方の軽自動車は停止するどころか、少し速度を上げて逃げるように走っていたといいます。 「追い越し禁止区間でなかったら、無理やりにでも追い越して停止させる手段もありましたが、さすがにそれはできませんでした。ところが、もう知らせるのは止めようと諦めかけた時、ふとバックミラーをのぞくと、私の後方に赤色灯を点けたパトカーが見えました。私は一瞬『え?』と、状況が理解できなかったのですが、『次の交差点を超えた辺りで停車してください』と言われたので従うしかありませんでした」  パトカーから降りてきた警察官は、宮田さんに「あおり運転の通報がありましてね」と、免許証の提示を求めてきたそうです。

もう少しで逮捕されるところだった

あおり運転

※画像はイメージです

 全く状況が飲み込めなかった宮田さんは、強気な言葉で警察官に停車させた理由を求めました。すると――。 「あなたの前を走っていた軽自動車に、ヘッドライトをパッシングさせたり、クラクションを執拗に鳴らしたりして威嚇しましたよね。助手席に乗っていた母親から110番を受けました。こちらとしても、緊急性を感じたので、すぐに追尾しました」と、警察官から信じられないような言葉が返ってきたのです。  宮田さんは、前の車の整備不良を知らせたかったという旨の説明をしたところ、警察官の様子が一変し、別の警察官が、少し先で停車している軽自動車の整備不良を確認しに行ったところ、しばらくして戻ってきたかと思うと、「なるほど、そういうことだったのですね。私も、整備不良を現認しました。停止のご協力ありがとうございました」と、ようやく状況を理解してもらった宮田さん。  しばらくして、前方を走っていた軽自動車の親子も宮田さんの方へ歩いてきました。そして、深々と頭を下げ謝罪したといいます。 「善意って何なのでしょうか。でも、最後に警察官から『われわれも“あおり運転”との通報があったので追尾しましたが、宮田さんの行動は間違っていません』と言われたことが救いでしたけど」 <TEXT/ベルクちゃん>
愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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