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銀シャリ橋本「今が一番、仲が良い」相方との関係性。ネタ作りするための部屋も借り「末永く漫才を続けたい」

囲碁将棋文田、オズワルド畠中が所属する「橋本軍団」も読書好き

――『細かいところが気になりすぎて』に関する反響はいかがですか。 橋本:意外だったのは、ジャルジャルの福徳(秀介)が雑誌『波』の連載で読んでくれていたことですね。特に告知していなかったのですが、「めっちゃ面白い。橋本らしいな」と連絡をもらって、すごくうれしかったです。 ――橋本さん自身も、かなりの読書家ですよね。 橋本:父は46歳で亡くなったのですが、生前は本が大好きでした。父は自室の四方八方を本棚で囲むくらいだったので、その影響もあると思います。 僕自身は幅広いジャンルの本を読みますが、芸人さんが出したものはほとんど読んでいると思います。特に好きなのは、東京ダイナマイトのハチミツ二郎さんが出した『マイ・ウェイ ー東京ダイナマイト ハチミツ二郎自伝ー』で、“橋本軍団”(囲碁将棋・文田さん、オズワルド・畠中さん)のバイブルになっています。 ――書き下ろし「結婚」に登場する奥様の感想はいかがでしたか。 橋本:「結婚」では、妻からの視点で、僕について思っていそうなツッコミを勝手に書きました。それを読んだ妻いわく、思っていることはだいたい合っているみたいでした。「気づいているならやめてよ」とは言われましたが(笑)、特に何かを直したほうがいいと言われることもなく、楽しく読んでくれたようです。

これからも気になることには“ネチネチ”ツッコミを入れ続けたい

『細かいところが気になりすぎて』新潮社

『細かいところが気になりすぎて』新潮社

――今後もエッセイを書く予定はありますか。 橋本:『細かいところが気になりすぎて』の続編を書き続けたいですね。気になることやツッコミどころは尽きません。 つい先日も、つけ麺屋に行ったときにイラっとする出来事がありました。隣の人がカウンターにある胡椒と豆板醤にスマホを置き、イヤホンで動画を見ていたんです。僕が豆板醤を使いたいのに、わざわざ離れた場所に置いてあるものを取りに行かなきゃならなくて。「こういう人はどんな人生を歩んでいるんだ?」とちょっとイラっとしました(笑)。でも、こういうことをエッセイに書くと不思議とすっきりします。 ――どんな人にこの本を届けたいですか? 橋本:真面目に日々を生きている方に読んでいただきたいですね。少しでもくすっと笑って、ストレスが軽くなればうれしいです。 <取材・文/橋本 岬>
IT企業の広報兼フリーライター。元レースクイーン。よく書くテーマはキャリアや女性の働き方など。好きなお酒はレモンサワーです
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