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「エリザベス女王杯の勝ち馬」に共通する条件は?“今年注目すべき2頭”を紹介

エリザベス女王杯注目馬①「サリエラ」

 1頭目はサリエラです。今回の出走馬の中で中距離以上の実績という点に関してはナンバー1だと見ています。  目黒記念3着やダイヤモンドステークス2着など牝馬にとって不利と言われる長距離戦でも結果を出しているという点が最大の強み。特に今年のダイヤモンドステークスは長距離戦ながら上がり2ハロン22.5秒と非常に優秀でした。実際に芝2500m以上で上がり2ハロンが22.5秒以下になったのは歴代でも15件しかありません。  1着テーオーロイヤルは天皇賞(春)を制し、3着ワープスピードはメルボルンカップ2着とその後に活躍。今年のダイヤモンドステークスは相当レベルが高かったと見ています。昨年のエリザベス女王杯でも0.3秒差の6着と善戦していることからも、今回はかなり適性の高いレースだと考えています。

エリザベス女王杯注目馬②「レガレイラ」

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今春は牡馬クラシックで善戦したレガレイラ。牝馬同士なら古馬相手でも能力上位だろう

 もう1頭は1番人気濃厚ではありますが、レガレイラは外せません。ホープフルS以降、勝ち星から遠ざかっており、能力を疑問視する方も多い今回こそがメンバー的にも馬券的にも最も狙い目だと見ています。  今年の皐月賞は勝ちタイムが1分57秒1で、今年の紫苑Sまではコースレコードでした。野芝+直線追い風の超高速馬場だった紫苑Sと違い、3回中山の最終週。時計的な価値は皐月賞のほうが高いと言っても過言ではないでしょう。  さらに、日本ダービーは前半こそスローペースでしたが、レースの上がり4ハロンは45.1秒。これは東京競馬場芝2400mでは歴代最速のタイムでした。  今年の3歳馬はハイレベル世代と言われますが、これはクラシック2戦を筆頭に時計的に価値が高いレースが多かったことが要因。レガレイラも敗れはしているものの、ハイレベル世代の牡馬相手に牝馬でこれだけ善戦しているのはむしろ評価すべきなのです。  G1馬が2頭と少し寂しい顔ぶれとなってしまった今年のエリザベス女王杯。しかし、その分馬券的には面白い一戦となりそうです。ぜひ当記事を参考にしていただき、暮れまで続くG1戦線に向けて幸先の良いスタートを切っていただけると幸いです。 文/安井涼太
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)

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