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「8年前に高齢の女性が…」“謎の異臭がする”築浅マンション、飛びついた男性の大後悔――仰天ニュース傑作選

先輩から聞かされた衝撃の事実

 一人住まいにも慣れ始めたころ、直人さんは久々に先輩と飲みにいき、その席でとんでもない事実を耳にします。 「先輩は少し申し訳なさそうに『直人の部屋さ、実は事故物件なんだよ、知ってた?』といきなり言ってきたのです。実はその先輩はかなりの事故物件マニアで、本人も事故物件に住んでるほどなんです。僕は入居日の異臭のことを思い出したのですが、口から出かかったその言葉を封印し、自宅に戻って自分で調べたんです。すると、今僕が住んでいる場所で、8年前に病死事例があったそうなんです」  時刻はすでに真夜中で、直人さんはその部屋にいることが急に怖くなったそうですが、どうすることもできず、その日は深夜ラジオをつけっぱなしにして、なんとか朝を迎えたそうです。

格安物件に飛びついたことに後悔

アパート

※画像はイメージです

 直人さんは、翌日の昼休みに不動産会社に問い合わせてみると、なんとも歯切れの悪い返事が返ってきたそうです。 「担当者の上司が電話口に出てきました。その段階で嫌な予感がしたんですけど、勇気を振り絞って『あのう、あるサイトで今回お契約した部屋が事故物件だという情報を見たのですが……』電話口の向こうの男性は、少し言葉に詰まりながら『あ、はい。実は8年前に高齢の女性入居者が病死しています』と言われました。やっぱりあの情報は確かだったようです」  どうやら死亡案件の告知義務は、状況によって変わってくるそうで、直人さんの事例ではあくまで借主が入居前に確認すべきだったようです。 「長時間通勤から解放されることばかり頭にあって、確認しなかった僕がダメだったみたいですね。引っ越したばかりなのに……。相場よりかなりの格安物件を疑わなかった自分がいけないんです。今は転居先の物件を探す毎日です」 <TEXT/ベルクちゃん>
愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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