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元ラブホ従業員が遭遇した“地獄絵図”…「豚骨ラーメンが食べられなくなった」――仰天ニュース傑作選

明け方に「部屋から出して下さい!」という内線が

 杉山さんは、児童売春以外にも、警察沙汰に発展するケースがあったと振り返る。 「ある日の明け方、ちょうどお客さんが引いた時間帯でもあったので、私は休憩室で仮眠していたんです。そしたら部屋から内線がかかってきて、出たら女性が金切り声で『身ぐるみを剥がされました!今すぐ来て下さい!』と、捲し立てているんです。  慌ててマスターキーを持って部屋に行ったら、女性がドアをガンガン叩きながら、『ここから出して!!!』と取り乱していました。部屋を開けたら女性は服も着られないほどの有様でしたので、代わりに女性スタッフに対応してもらいました。  事情を聞いたところ『ホテルに入室した記憶すらない』というらしいんです。女性いわく、一緒に入室した男とはその日に初めて会ったというのですが、目が覚めたら裸で、貴重品類が盗まれ、なおかつ財布の中身は空っぽ。室内にある精算の機械で料金を払わないと出られないので、そこで混乱して電話をしたそう」

忘れられない「般若のような形相」

「一般的にラブホテルでは、連れの人が先に帰る場合、フロントに電話して相手の了承を確認してから返すのですが、その時は深夜帯だったのでたまたまフロントに人がいなかったんです。そのタイミングを狙って男は犯行に及んだのでしょう。  入室した記憶すらないうえ、相手の男が初対面だと考えると、おそらくドラッグでも仕込まれたのかなと。ホテル側としては料金を払ってもらわないといけないので、その場で警察を呼んで対応してもらいましたが、あの時の半狂乱で騒いでいた女性の顔は忘れられないですね。怒りすぎているのか混乱しているのかわかりませんが、目が釣り上がって般若みたいな形相になっていて……」 =====  話を聞けば聞くほど、想像以上にハードな現場なのだと認識させられた。とはいえ、日常生活にはない刺激を味わえるのも事実。1度経験したら心身ともタフになることは間違いないだろう。 <取材・文/佐藤隼秀>
1995年生まれ。大学卒業後、競馬会社の編集部に半年ほど勤め、その後フリーランスに。趣味は飲み歩き・散歩・読書・競馬
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