なるべく怒られないように生きてきた
――しっかりとご自身の考えを持っていますが、克服したい弱点などはありますか?
岡田:怒られることが苦手かもしれません。子どもの頃から、先生にも怒られるという経験をあまりしてこなくて。怒られると気持ちがシュンとなっちゃうので、怒られることをしないように、しないようにしてきてしまって。
――そもそも怒られるようなことをしないのでは。とても器用な印象があります。
岡田:そう言ってもらえたら嬉しいですけど、枠からはみ出ないように、はみ出ないようにしてきちゃったなという思いがあって。
絶対にやっちゃいけないことというのはありますが、もう少し、怒られたらダメだとか考えずにいろんなことをしておけばよかったなと思うんですよね。なので、“飛び越える力”が欲しいです。
――自分自身のことは昔から客観的に見ているタイプですか?
岡田:いえいえ、全く。他人の目を気にしすぎる子で、俯瞰で見たり客観的に見るなんて無理でした。とにかく怒られるのが嫌だし、どう見えてるのだろうと気にして。
今でも、「どう見えてるんだろう」というのは気にしますが、そこをワンクッション置いて、芝居やバラエティに置き換えて、「今自分はどう見えているか」「どう見せたいのか」と気持ちの中で意識するようになったら、わ~っと気持ちが高ぶって暴走しそうなときも、少しずつ俯瞰で見られるようになってきました。お芝居のうえでも“俯瞰”は大事と言われましたし。
――“俯瞰”が大事。
岡田:高校生のときの演技レッスンだったと思うのですが、先生から人の芝居をつぶすことが一番つまらないと。
「俯瞰で見られないと、人のお芝居に対応できないし、掬ってあげられない。自分の芝居を押し通すのはやめよう」「お芝居はキャッチボール。そこから生まれる科学反応が楽しいものだから。相手から受け取って生まれるものを作っていこう」と言われたんです。これを心に留めていて、私生活でもそう思って頑張ってます。
――私生活でも意識を。
岡田:会話をしていて、「いま私、相手の話を止めちゃったな」とか「聞かなかったな」といったことがあるんです。自分が喋りたいことがありすぎて。でも逆に自分がされたらいやだなと思うし。私生活から気を付けるようにしています。
――ありがとうございます。最後に、“飛び越える力”が欲しいという岡田さん。今後の目標をひとつ。
岡田:海外に携わるお仕事をすごくしたいです。いま英語は全く喋れないので、そこも学ぶ必要がありますが、たとえば今回の『他人は地獄だ』も韓国発のWEBコミックが基ですし、舞台も海外の方が演出を手掛ける作品もあるので、そうやって海外に関連ある仕事をどんどんやっていきたいと思っています。
<取材・文・撮影/望月ふみ ヘアメイク/やすす スタイリスト/武久真理江>
(C) ヨンキ/LINE Digital Frontier・2024 映画「他人は地獄だ」製作委員会
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):
@mochi_fumi
『他人は地獄だ』はグランドシネマサンシャイン 池袋、イオンシネマほかにて公開中
公式サイト
https://taninmovie.com/
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〆切:2024年12月13日
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