更新日:2024年12月30日 20:06
エンタメ

朝ドラ出演の山本舞香、環境が大きく変わった1年にいま「心が安定している」

動物に寄り添うことが、自分の支えになった

山本舞香――女優業とは別に、10月からはドキュメンタリー『ANOTHER SKY』(日本テレビ)のMCを務めています。今田さんとのお仕事はいかがですか? 山本:ゲストの魅力を引き出すのが本当にお上手な方で、その人の魅力をしっかり引き出しているのを、傍で見ていて「すごいな」といつも感動しています。 私も人間観察が好きなので、ゲストの方の「この人はどういう生き方をしてきて、この場所でこうした感覚、刺激を受けたんだ」といったことを見られるのがすごく楽しいです。同業者じゃない人も多いし、ぱっと見のイメージとはまた違うその人の感性を知ったりできる。人の話をこれだけじっくり聞く機会ってないし、すごく刺激を受けています。 ――現在、ほかにも興味を持っていることはありますか? 山本:あと3年で30歳。焦っているわけじゃないけれど、以前からやりたかった保護施設を作るという夢のことも考えると、時間がないなと感じています。 ――犬の保護施設ですか? 山本:犬も猫も。私は猫アレルギーなんですけど、でも犬も猫も、ほかの動物たちのことも考えた、その子たちが幸せに過ごせる保護施設を作りたくて。 ――どうして動物や保護施設に興味を持つようになったのでしょう。 山本:10代前半でデビューして、仕事をしてきました。自分が思っていることをうまく言えない時期もありました。そんなときに、動物に支えられたんです。動物は言葉が喋れない分、何がしたいのか、怖いのか、痛いのか、お腹が空いているのか、こちらが察してあげる必要がある。 「この子たちも、自分と同じように、言葉にできないけれどいろいろ思っているんだな」と重ねてしまうところもありましたし、私が汲み取ってあげなきゃいけないと感じました。 もともと子どもの頃から犬がいる生活ではあったんですけど、20歳から自分でワンちゃんを飼って一緒に生活するようになって、寄り添うことが、自分自身の大きな支えになりました。 ――今年、フレンチブルドックのサニーちゃんが新しく家族に加わったとか。現在は3匹飼われているのですか? 山本:4匹です。サニーとシュリとレニと、あとミアという子がいます。ただ母が溺愛していて、実家にいる子もいます。

縁を大事に、芝居の仕事をしっかりやり遂げたい

――ところでSNSが盛んな今、応援だけではない、いろんな声が簡単に入ってきます。そうした言葉にも以前から「平気だ」とコメントしていることが多いですが、正直、平気ではないときもあったのでは? 山本:平気だと言うしかないですよね。自分自身にも「平気だ」と言い聞かせるしかない。もちろん応援してくれる方の声は、以前からずっと力になっています。 ――今年は大きく環境が変わった年でもありますね。 山本:弱音を吐ける場所が出来ました。でもだからこそもっともっと努力して、芝居も磨いて、がんばらなきゃと思っているところです。 ――最後に、今後、特に大切にしていきたいと感じていることを教えてください。 山本:お芝居を頑張るのは大前提で、人間関係って本当に大切だし、同時に大変なことだと感じています。だからこそ縁って大事だし、そのタイミングで出会う人たちとの関係を大事にしていきたい。そして、幸せだと感じる瞬間をもっと増やしていきたいです。 これまでにも楽しいこともたくさんあったはずなのに、辛かったり嫌なことがあると悪目立ちしちゃうんですよね。でも私は、最後は「最高の人生だったな」と思って終えたい。そのためにも、まずは自分自身、今こうして好きだと感じているお芝居の仕事を、しっかりやり遂げたいと思っています。 【山本舞香プロフィール】 1997年、鳥取県出身。’10年「鳥取美少女図鑑」Vol.2への登場をきっかけに芸能界入り。主な出演作にドラマ『家政夫のミタゾノ』『Sister』、映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』。放送中の連続テレビ小説『おむすび』(NHK)に出演。ドキュメンタリー『Google Pixel presents ANOTHER SKY』の司会もスタート。2024年10月13日、MY FIRST STORYのボーカル・Hiroとの結婚を発表した <撮影/唐木貴央 取材・文/望月ふみ ヘアメイク/MAKI スタイリング/上田リサ 衣装協力/ALM Reflection muku>
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi
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