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「3時間で会計2000円の客」への苦言投稿がSNSで賛否…当事者の“バー店主”に真意を聞く「目に余る態度を取る常連が…」

店内には「計300万円の音響機材」が

ロックバー「叫び」がオープンしたのは2018年。田中さんはそれまで、雑誌の編集部や、イベントホールの店長、日本酒の酒蔵で働いたのち、念願の開業を果たした。 職を転々としながらも、長年趣味で続けていたのがロックバー巡りだった。好きな音楽とともに杯を重ねるのに耽りつつ、どこか物足りない想いもあった。 「ロックバーの多くは、お客さんや店主が、音楽のうんちくや武勇伝を語る雰囲気のお店が多くて、純粋に音楽を楽しめるロックバーが少ないと感じていたんです。 それなら自分で作ってしまおうと考えて出来たのがこのお店です。音響機材には計300万円かけ、ライブ会場にいるような臨場感も味わえる。そのうえ爆音でも耳が痛くならないのが良いところですね(笑)。私の想いやコンセプトが強いからこそ、多くの音楽好きに届いて欲しいという気持ちも大きいです。 たしかに、お客さんを線引きするのは良くないと分かりつつも、音楽好き同士が盛り上がれる環境を提供するため治安は保ちたい。相反した想いを抱えながら営業しています。今回の一件は良い教訓にもなりましたし、お客さんへの問題提起にもつながったかと思います。今後も良いお客さんに恵まれ続けるようなお店づくりをしていきたいですね」 ===== コンセプトや経営方針、店主の想いは、お店によって三者三様だ。「郷に入れば郷に従え」とまとめるのは言い過ぎかもしれないが、それぞれのお店の色にあった楽しみ方を心得るのが、飲み屋を楽しむ何よりのコツかもしれない。 <取材・文・撮影/佐藤隼秀>
1995年生まれ。大学卒業後、競馬会社の編集部に半年ほど勤め、その後フリーランスに。趣味は飲み歩き・散歩・読書・競馬
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