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日本製の薬が韓国で“偽造されるほど人気”なワケ。韓国人女性(25)に聞く「“キャベジン”はお土産の定番です」

韓国社会における「日本製」の信頼感

ーーほかにも、韓国で流行っている日本の薬はありますか? パクさん:足に貼る休足時間や、ロイヒつぼ膏などの湿布系が流行っています。ネットを調べると、日本旅行で買うべきアイテムとしてよく紹介されていますね。休足時間は使ってみましたが、私には合わなくて家にたくさん余っています(笑) ーー韓国では、医薬品に限らず「日本製」に対してどのようなイメージがあると思いますか? パクさん:安全性が高く、成分が体に優しいイメージです。安全品質基準が厳しいイメージがあるので、外国人としても安心して使えます。あと、値段が安いのも嬉しいですね。

日本製品の不買運動が起きたことも

ーーSNSには2015、2016年頃から韓国でキャベジンが人気との投稿が見られます。しかし、2019年頃に韓国で行われた日本製品の不買運動がありました。その頃、日本製品を好む消費者はどのように行動していたのでしょうか。 パクさん:私自身は不買運動に興味がなくて、今までどおり日本のものを買っていました。その頃私は日本留学を控えていたため、日本に行く機会も多く、ある意味仕方なかったのかもしれません。もちろん、複雑な気持ちはありました。 私の周りにも、日本のものを使う人は誰一人としていなかったですね。 ーーあの現象は政治的に仕方なかった側面が大きいと感じます。 パクさん:そうだと思います。私の周りの日本アニメオタクですら、あの時期はグッズを買うのを控えていました。 ーー最後に、韓国で薬が偽造されることへの意見をいただけますか? パクさん:SNS広告だけを信じて買う人も出てくると思うので、よくないことだと思います。とくに、薬は体に直接影響するので、自分で正しい情報にたどり着けないと危険です。 若い人はインターネットに慣れているので騙される人は少なそうですが、お年寄りにはそれが難しいです。詐欺被害が大きくならないよう、国が対策を打たなければならないでしょう。
韓国のじめっとしたアングラ情報を嗅ぎ回ることに生きがいを感じるライター。新卒入社した会社を4年で辞め、コロナ禍で唯一国境が開かれていた韓国へ留学し、韓国の魅力に気づく。珍スポットやオタク文化、韓国のリアルを探るのが趣味。X:@bleu_perfume
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