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「日本にはあと5人しかいない」“東北唯一のギャル男”が話題。月の維持費は5万円「夜行バスで東京に行ってます」

令和に突入して7年目になる今、ファッションや音楽などの分野で平成リバイバルが巻き起こっています。 中でも、90年代から最盛期を迎えた”ギャル文化”が勢いを増し、SNSではパラパラを踊る人やY2Kファッションをまとう若者の姿が見られるようになりました。 そんな中で、全国で数人ほどしか残っていない絶滅危惧種の“ギャル男”が、東北に存在していることが話題を呼んでいます。今回は、CMやPV出演で注目を集めている東北唯一のギャル男・こしょーさんにお話を伺いました。
こしょーさん

こしょーさん

「車の大会で勝ちたくて」ギャル男スタイルに

ーーこしょーさんがギャル男になったきっかけを教えてください。 こしょーさん:もともと、中・高生のときにギャル男で、派手な格好をずっと続けてきました。 でも一回、ギャルがあまりにも女の子にモテない時代がやってきたときに“悪羅悪羅(オラオラ)系”っていうEXILEっぽいジャンルにシフトしたんです。ちょっとやんちゃな感じで、短髪にして体を鍛えて、みたいな。 ーー再びギャル男になったきっかけというのは、何だったのでしょうか? こしょーさん:僕、車が趣味で、外装や内装を競うドレスアップカーの大会とか出ててるんですよ。参加者はみんなお金をかけて車をカスタムするので、大会で勝つのって結構大変で。 手強いライバルたちの中でどう目立とうかって思ったときに、自分の内なるギャルらしさを出していこうと考えたんです。 平成に流行った改造車を作って、トランクにスピーカーを組んでパラパラ系の音楽を流して踊ったら目立つんじゃないかなって。で、踊るんだったらやっぱ見た目もギャルがいいじゃんみたいなノリでやったら、SNSでめちゃくちゃバズって。そこから、もうちょっと本格的にギャルやろうと思って復活させたんです。 ギャルってマジで全国見ても誰もいなくねって思ったのが、きっかけでしたね。
車の大会のトロフィー

自宅には車の大会のトロフィーが多数

ーーじゃあ、東北ではこしょーさんが唯一のギャル男になるのでしょうか。 こしょーさん:そうですね!日本規模で見ると、今のところ5人くらいです。でも、最近僕のSNSを見てくれた10代20代の子で、ギャル男に憧れてくれる子もいます。 新宿のクラブで遊んでたときにインスタにその様子をあげたら、少しの手がかりを頼りに僕たちのことを探して会いに来てくれた若い子もいましたよ。

夜行バスで通う仙台と東京の二拠点生活

こしょーさんと自慢の車

こしょーさんと自慢の愛車

ーー今は仙台に住んでいらっしゃるそうですが、お仕事するにあたっては東京のほうが便利なんじゃないですか? こしょーさん:そうですね。もともと出身は岩手なんですが、高校卒業後に友だち5、6人くらいで急に「仙台に行こうぜ」みたいなノリになって、そこからずっと仙台住んでますね。 都内の方に引っ越そうかと思ったこともあるんですけど、結局一番優先したいのが車なんですよね。あの派手な車を都会に持っていくとなると、ちょっと心配で。 東京はバスですぐ行けちゃうので、ずっと仙台に住んでいます。 ーーこしょーさんって、ここまで稼ぐようになっても東京までバスで通っていらっしゃるんですか!? こしょーさん:僕、ケチなんですよ(笑)仕事で呼ばれるときは新幹線に乗りますが、遊びに行くときは基本、夜行バスで行ってます。新幹線とバスで差額8,000円くらいあるので、だったら車とか服とかにお金使いたいなっていう。
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毎月5万円かけてギャル男を維持
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韓国のじめっとしたアングラ情報を嗅ぎ回ることに生きがいを感じるライター。新卒入社した会社を4年で辞め、コロナ禍で唯一国境が開かれていた韓国へ留学し、韓国の魅力に気づく。珍スポットやオタク文化、韓国のリアルを探るのが趣味。X:@bleu_perfume

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