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満員電車でカバンを前に抱えない人にイラッ。顔に当たって「押し返した」結果、さらに腹立たしい展開に

 移動に欠かせない交通手段のひとつである電車。しかし、通勤や通学の時間帯は混雑するため、殺伐とした雰囲気がある。車内では譲り合いの精神を持って、お互い気持ちよく過ごしたいものだ。  今回は、マナーの悪さに“不快感”だけが残ったという2人のエピソードを紹介する。

「チッ」隣から何度も繰り返された舌打ち

吊り革・電車

※写真はイメージです。以下同

 仕事を終え、普段通りに満員電車に乗り込んだ内田栞奈さん(仮名・20代)。乗り換え駅まであと数分のときだった……。 「チッ」  すぐ隣から舌打ちが聞こえてきたという。 「まさか自分へ向けたものだとは考えもしませんでした」 「チッ」  再び舌打ちをされたため、内田さんは“なにごとか”と思った。辺りを見わたすと、隣に立っていた女性が内田さんを睨みつけていた。  女性は片手にスマートフォンを持ち、もう片方の手で吊り革を握っていた。 「なにをしてしまったのか……。まったく心当たりがなかったので驚きました。車内は混雑しているので、少しはぶつかることもあるかもしれませんが、どう考えても“舌打ちをされる”理由がわからなかったんです」  ほんの数分が永遠のように感じられたそうだ。 「満員電車は誰もがイライラしている状態ですし、肘が当たったりカバンが食い込んだりすることもあります。でも、それはお互い様ですよね」

何に対して怒っているの?

 悶々としていると、隣の女性は再び睨みながら舌打ちをしてきたという。 「はじめは舌打ちに対して、緊張感と焦りから不安な気持ちでした。でも、私にわざと聞こえるようにイライラをぶつけてくるその女性に、だんだんムカついてきました」  ただし、ここで同様の態度をとり対抗することは、労力の無駄遣いであり、ストレスが溜まるだけだろうと内田さんは考えた。  結局、ムカつきながらも降車するまで耐え続けた。 「満員電車からようやく解放されても、この出来事が今でも忘れられません」
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カバンを押し返した結果…
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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