新幹線で“走り回る子供”に爆発寸前…「注意しない母親」に女性が言い放った“芯をつく一言”
電車内のマナー違反は多くの人を不快にする。ヘタに注意をすれば、トラブルに発展することもあり、その対処はなかなか難しい。今回はそんなマナー違反を働く者を「たった一言で解決させた話」を紹介しよう。
「私も子供がいるので、子供が騒ぐことには“耐性”があるんですが……」
そう話してくれたのは、多田恵美さん(仮名・39歳)だ。多田さんは、大阪出張から東京に帰る新幹線の中で起きた出来事を話してくれた。
「木曜日の夜、大阪を19時過ぎの新幹線に乗りました。平日の19時過ぎだったので、乗っている大半はビジネスの方で、ビールを飲んでくつろいだり、仕事が終わらずパソコンを開いて作業したりする方が多かったです。席はほぼ満席で、私は進行方向に向かって前から3列目、2人掛け席の通路側に座っていました」
その日、朝6時の新幹線で大阪に向かった多田さんは出張疲れもあり、京都を過ぎる頃にはすっかり寝いってしまった。だが、心地よい眠りは“小さな暴れん坊”によって妨げられることに……。
「名古屋を過ぎてしばらくしたら、3歳くらいの子供が大声を出しながら通路を走り回り、私の腕に当たって目が覚めてしまったんです。親は謝りもせず『たっくん!(編注:子供の名前・仮名) 待って待って! 走っちゃダメだよ〜』って一緒になって走っていきました」
前述したように、多田さんにも子供が2人おり、子供の騒ぎ声などに対しては「子供だからしかたがない」と許容する気持ちはあった。だが、この日の“たっくん”の暴走は、子供に対して寛容な多田さんですら容認できないレベルだったという。
「ずっと走り回ってるだけでなく、常に大声を出して走り回るから本当に迷惑でした。母親と祖母の3人組だったのですが、2人とも注意するどころか『たっくんは本当に元気だねぇ〜』など、なぜか褒めるんです」
大声で走り回る子供に対して、車内は不穏な空気が漂い始めた。
「隣や後ろの席からは舌打ちや溜め息が漏れ始め、私もウンザリ。いい加減、注意しようかと思っていたところに運良く乗務員の方が巡回に来て、『危ないですからお子様を走らせないでください』と注意したんです」
だが、この注意が思いもよらない事態を引き起こすことになる。
出張帰りの新幹線で起きた悲劇

写真はイメージです
moonrise – stock.adobe.com
新幹線内ではしゃぎ回る子供
乗務員に注意されて一瞬の沈黙…
1
2
グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター
記事一覧へ
記事一覧へ
【関連キーワードから記事を探す】
新幹線で“走り回る子供”に爆発寸前…「注意しない母親」に女性が言い放った“芯をつく一言”
新幹線で“リクライニングを全開に倒す”50代の男女。車掌に注意してもらうも、結局言い合いになったワケ
大雨で新幹線が運転見合わせ…「金を返してくれ」と駅員に悪態をつく50代男性が、なだめた客に殴りかかった結果
新幹線の自由席を「1人で2席分占領する」女性…ガタイのよい男性がとった“強硬手段”とは<漫画>
2025年1月に引退!幸せの黄色い新幹線「ドクターイエロー」とは。年始の帰省Uターン中に遭遇できる可能性も
この記者は、他にもこんな記事を書いています