「タトゥーで料理なんて不潔」“料理人タトゥー論争”で話題の25歳女将が語る「誹謗中傷コメント」への本音
今年の1月頃から「タトゥーの女将が切り盛りする飲食店」としてSNSでバズり、全国から客が訪れるようになった、栃木県足利市の飲食店『まぐろ加一』。投稿された動画に登場する、首や腕に刻まれたタトゥーが印象的な女性が話題を呼んでいる。
その女性は、この店の創業者のひ孫であるトチョニカペペさん(25歳、以下ぺぺさん)。バズったことで店の知名度が大幅にアップしたが、その一方で「タトゥーが入っている人が作ったものは食べたくない」「タトゥーで料理なんて不潔」など、誹謗中傷や偏見にさらされる声もあったという。
インタビュー前編では、タトゥーを入れたきっかけなど、彼女の生い立ちについての話を伺ったが、今回は誹謗中傷コメントに対して思うことや、タトゥーに対する世間の声の話を中心にお届けする。
世間はまだコロナ禍だった2021年、ぺぺさんは実家の料理屋である加一で働き始めた。
現在、SNSでバズったことにより、ネットの声として目に見えるようになった、タトゥーに対するアンチコメント。ただ、SNSを始める以前は“直接的な声”として、ぺぺさんの耳に届いていたという。
「最初はお店に出たとき、お客さんから避けられていました。子連れのお客さんで、子供の目を塞いだり、私を見せないような位置に座らせたりした人もいましたね。直接の言葉としては『このタトゥー本当に入れてる?まさか入れてないよね?』と言われたり……。そういったマイナスな言葉をかけられることが多かったです」
そんなぺぺさんに対して、父親で店主の塚越匡洋(つかごし まさひろ)さんは「見た目のイメージが良くないのだから、接客は人一倍丁寧にしないといけないよ。見た目が悪いぶん、悪いことも目立つから『話してみたらすごくいい人だったね』と言われるよう、親切な人になりなさい」とアドバイスをしたという。
父のアドバイス通り懸命に働き、徐々に地元の常連客からの信頼を得ていったぺぺさん。しかし今回バズったことで飛んできた“ネットの声”は、さらに辛辣なものだった……。
ただ、ペペさんはそういった声に屈することは一切ないようだ。
「TikTokのコメント欄とか、本当に悪口が多いですよね。タトゥーのこともいろいろ言われますが、それだけでなく『海なしの県なのに海鮮やるな』とか……。そういうコメントがきたら家族で見せ合って『じゃあ日本でフランス料理食べられませんね〜』とか言いながら笑ってます。タトゥーのこと言われても『私はあなたとは別の世界の人なので』といった考えでいられるので、まったく気にしないですね。『それで傷つくくらいなら目の前のお客さんを大事にしよう』って思います」

トチョニカペペさん
「まぐろ加一」公式Instagramアカウントより
子供の目を塞ぐ親も…

働き始めた当初は、お客さんから冷たい目で見られることもあったようだ
“ネットの声”はさらに辛辣

有名なキャラクターなどが刻まれている
Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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X(旧Twitter) salesmorita32
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