元捜査一課刑事・佐々木成三が「40歳で警察官を辞めたワケ」…価値観が崩れた“被害者遺族の一言”
埼玉県警捜査一課の刑事として22年間、数々の事件と向き合ってきた佐々木成三氏。前回のインタビューでは、取り調べで「嘘を見抜こうとしない」という独自の哲学や、刑事としての仕事観について聞いた。

今回は、その哲学を根底から揺るがした被害者遺族の一言、40歳で警察を辞める決断に至った理由、そして現在も貫く「犯罪を生まない環境づくりへの思い」に迫る。
——刑事として最も心に刻まれている経験はどのようなものですか。
佐々木:刑事としても中堅の域に差し掛かっていたとき、ある被害者遺族の母親にこう言われました。「成三くんは私たちと同じ気持ちになろうとしているでしょ。でも、それは間違いだから」と。被害者の遺族になったことのない私が、同じ気持ちになろうとしていました。それは思い上がりだったんです。その言葉で、今まで自分がやってきたことが全部ガクンと崩れ落ちる感覚がありました。
——ではどうすればよかったのでしょうか。
佐々木:その方がおっしゃったのは、「もちろん業務的なことでのコミュニケーションにおいても、感謝していることはあります。でも、何もない日の朝に『体調はどうですか』と電話してくれるような、そういうことをしてほしかった」ということでした。支援とは、目に見える大きな行動だけではない。些細な気遣い、ただ寄り添うというその手前のことが、本当の支援の入口なんだと、そのとき初めて気づきました。

元埼玉県警捜査一課、現在はTV番組のコメンテーターなど、幅広く活躍している佐々木成三氏
Panasonic Japan(パナソニック公式)YouTubeチャンネルより
被害者遺族からの印象的な言葉
刑事としての業務だけでなく“人として寄り添うこと”の大切さ
Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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