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社員なのにノマド!? 出勤は週2時間

炎上案件という意味も含め、なんだか「ノマド」が注目を集めている。そんななか、目指したわけではなく、気づけばこうなっていたという、一見”縛られない生き方”をしている人たちに、その実感を聞いた。彼らは果たしてノマドなのか?モテなくても会社員でも、iPhoneを持たずとも……自由で不自由。それがノマド!?

南田正紀さん(仮名)/出版社勤務/40歳

◆気づけば社員になっていた社員編集者の出勤は週2時間

ノマド

※画像はイメージです

 中堅出版社の雑誌編集部に正社員として籍を置く南田正紀さん。高校時代から関心のあった環境問題を中心に独自記事を作成。担当した単行本がヒットとなったことも一度や二度ではない。が、この南田さん、出社するのは週2回1~2時間程度。会議と経費精算のためにだけ。そのため編集部では「イリオモテヤマネコ」とも呼ばれる。原稿は漫画喫茶や顔なじみのバー数軒を渡り歩き書いているという。

 会社員ながら十分ノマドなのだが、当然、目指したわけではない。

「できるだけ現場に行きたいというのがあって。あと、僕、誌面作りに相当悩むんです。髪をムシりだしたり、周辺を歩き回ったりするので、そういう姿を人に見られたくないというか……」

 自分の目で見るポリシーは、ときにその身に危険を及ぼすことも。

「編集部に入った情報の提供者を訪ねたら暴力団事務所で、組長の子供の運動会のVTRを見せられたり、元海兵隊員に殴られたこともありました。ムダ足になる取材も多くなってしまうんですよね」

 その無鉄砲な現場主義はジャーナリストの域。フリー志向は?

「編集方針の枠内ですが、今の媒体でやりたいことができていますし。売り込みはできないからフリーは無理だと思うんです。必要ないと言われるまではここに……」

 仕事以外はかなり無頓着な性格のようで、業務委託から正社員になったのも、正社員になるかどうかの意向を聞かれた際、返事を忘れ、「気づいたら社員になっていた」。それまでも、確定申告をしたことはなく、年金も未納で……。

「会社員ってすごい。保険や税金、全部やってくれるんですから。もちろん上司の理解があるからできていることで……最近、編集部からは生存確認の電話がありますね」

― ノマド入門(笑)【4】 ―

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