雑学

五つ星お米マイスター・小峰和久『同じ品種・産地でも、米屋とスーパーは別物』

米そのものを美味しく食す方法をお米の達人に聞く!

五つ星お米マイスター・小峰和久
同じ品種・産地でも、米屋とスーパーは別物

 米は同じ品種で同じ産地でも、生産者の腕次第で味にバラつきが出ます。ですから私が米屋だから言うわけじゃないですが、同じ”新潟産コシヒカリ”でも、スーパーと米屋で置いているものは別物と思ったほうがいい。米屋は業界の人づてで情報を集め、自分が美味いと認めた米を仕入れていますから、スーパーよりもいい米がある確率が格段に高いんですよ。

 それにスーパーは保管状態がよくなく、夏場はクーラーの効き過ぎで米が乾燥していますし、店内から外へ出したときの気温差によって、袋内部に水滴ができることもある。米は水濡れ厳禁なので、米屋ではそんなことはまずありえません。

 ファミレスで本格料理が食べられないように、スーパーで美味しい米を買うことは難しいってことですね。

 ただいくら米がよくても炊飯器がダメなら意味がない。美味しい米を炊くための比重は、米3割:炊き7割。炊飯器の性能はPC並みに日進月歩ですから、5年以上前の炊飯器なら買い替えをお勧めします。

 ですが10万円前後もするものを買う必要はありません。グレードの高い物はたいして必要のない機能をポンポン付けているだけなので、3万円弱でも”IH”と”圧力”機能が付いていればOK。十分美味しく炊けますし、費用対効果が一番高い。

 もちろん炊き方も大事。パンと違い米は一袋を使いきるまで、しばらくの間は同じ米ですから、米そのものではなく炊飯器の炊き方を変えようという発想で、美味しさを追求した方が現実的。浸水時間や水の量を変えてみたりして、自宅の炊飯器のことをよく知り、自分好みの炊き方を探してみるのがいいと思います。

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炊飯器は3万円弱の「IH」+「圧力」を!

小峰和久氏
日本米穀小売業組合連合会が認定している、
「五つ星お米マイスター」(最上級資格)の資格を持つ。
(「小峰米店」問:03-3441-4712、東京都港区白金5-3-2、8:00~20:00、日曜定休)


取材・文/昌谷大介 藤村はるな 江口裕人(本誌)
撮影/山田耕司(本誌)

― 一杯のご飯を最高に美味しく食べる方法【8】 ―

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