重度のパソコン中毒から一転して自由の身に!その秘訣とは
―[ネット無しでも[快適ライフ]白書]―
“一億総インターネット”時代到来かと思いきや、「家にネットがなくても平気」という人々が、実は数多く存在していた! 家にネット環境がなく、ケータイのネットも積極的には使わないという彼らの実態とは?
【CASE5】重度のパソコン中毒から一転して自由の身に
出田利也さん(仮名)・31歳・技術職
ネットしてない歴 5か月
仕事でパソコンは不可欠。プライベートでもネットを使う生活を長年過ごしたが、今年2月に解約。「今の充実度は83%。ネットしてたときのほうが、仕事も充実してなかった気がする」
「長年、重度のパソコン中毒だったが、今年になり、急遽ネット環境を解約。時代を先取りするファッション業界で働く出田さんは「ネットは時間のムダだった」と改めて振り返る。
「帰宅してもパソコンを起動させ、動画共有サイトや2ちゃんねるのまとめサイトを閲覧するのが習慣でした。でも、興味あるジャンルのものを一通り見尽くしてしまったとき、頭を空っぽにしてキーボードを叩く自分に気づき、ゾッとしてしまったんです」
すぐさまプロバイダーとの契約を解消し、パソコンを押し入れの奥にしまい込んだ。ネットから解放されると、違う世界が出田さんを待っていたという。
「以前はネットで繋がった人と会うこともありましたが、今は知り合いの紹介で人と遊ぶほうが楽しい。友人のフィルターを通り抜けているから、魅力ある人が多いんです。あいだに人がいることで安心して深い関係を築ける。ネットの場合は玉石混交で、会ったのに退屈な時間を過ごすことも多かったけど、そのムダがなくなりました。おかげで今、いい感じの女のコもいるんですよ」
紹介し合うことで、長く付き合っている友人との関係もより深いものになっていったという。
「以前はツイッターやmixiで人と繋がっていることに安心していたんですが、間違いでした。好きな芸術家のツイートなら見る価値はあるかもしれないけど、『ランチなう』といった友人のつぶやきを見るのが面白いかどうか、考えてみるべきだと思いますね。それよりは読書に時間を費やしたほうがよっぽど有益。以前は月に1冊ほどの読書ペースでしたが、今は7~8冊は読んでいます。新聞の定期購読も考えています」
真の”リア充”を目指すならば、ネットは不要ということか?
― ネット無しでも[快適ライフ]白書【5】 ―
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