更新日:2012年07月25日 16:28
仕事

自分の片手だけでできる。たった3秒のツボ押し術

自分の片手だけでできる。たった3秒のツボ押し術  その日の疲労は、できるだけその日のうちに解消したい。そこで、電車内でも自分の片手だけで疲労回復できるツボを、鍼灸師の上田隆勇氏に聞いてみた。 「まず、疲れ目には頭蓋骨のくぼみから外側1㎝、2㎝にあるツボ・天柱と風池が効果的。あとは、眉頭のくぼみ(攅竹)と眉尻(糸竹空)の2つのツボを、指を広げた状態で2点同時に長押しすると、まぶたの筋肉をほぐし、目の疲れをやわらげます。デスクワークの大敵・肩こりには首と肩の中央部分にある肩井が効きますね」  この肩井は、腕を上げながら押すと指がツボに入りやすいので、吊り革などにつかまりながら押すのがベターだとか。次は夏バテなどで弱りがちな胃腸の改善ツボ。 「手首から指3本分下にある内関というツボは胃腸にてきめんです。ここは二日酔い、車酔いなどを感じた際の吐き気止めとしてもお勧め。」
100831_BKR_13.jpg
疲れ目・眼精疲労には後頭部を3秒長押し 頭蓋骨の付け根にあるくぼみを中心にして1㎝外側にある天柱と、 2㎝外側にある風池を押すと、目の筋肉を緩和してくれる
100831_BKR_12.jpg
二日酔いなら手首のツボ・内関を押せ 胃腸の痛みを和らげる内関は、手首の付け根から指3本分下にあるツボ。 むかつきを感じた際に押さえると、吐き気止め効果もアリ 「あと、胃腸が悪いと血行が悪くなり、クマができやすい。瞳孔の下にある四白と呼ばれるツボを押すと、胃腸の改善、さらにはクマ消しにも効果的です。顔色自体を改善したい際は、えらの後ろにあるくぼみの天容。ここから胸鎖乳突筋と呼ばれる首の筋の周辺はリンパが集中している場所なので、刺激すると血行がよくなり、顔色が改善されます」  そして最後は、日頃の激務や長時間の通勤電車でイライラしたときにも使える、精神安定のツボ。 「手首の付け根部分のくぼみにある神門と呼ばれるツボや、手のひらの真ん中にある労宮というツボ。意識を集中させながら長押しすると、心が落ち着きます。」 「ちなみにツボ押しは、長押しすればするほど効果はありますが、最低3秒間の長押しを心がけてくださいね」  押さえるポイントさえ押さえれば、通勤電車内のたった3秒で疲労回復も可能。だまされたと思って、ぜひ一度実践してみては。
100831_BKR_14.jpg
緊急のクマ対策に最適血行改善のツボ・四白 胃腸が弱ると、血流が悪くなり、目の下にクマが。黒目の真下にある ツボ・四白は、胃腸の動きの活発化とクマ取りにもなるとか
100831_BKR_15.jpg
リンパマッサージでくすんだ顔色も回復 えらの後ろにあるツボ・天容と併せて、顔から鎖骨に向かって走る スジ・胸鎖乳突筋を押すと、リンパが刺激され顔色が改善される
100831_BKR_11.jpg
ストレス解消に効果的! 手首のツボ・神門 小指側の手首の付け根部分にあるくぼみは、神門と呼ばれる ストレス緩和のツボ。ここを長押しすると、リラックス効果が得られる上田隆勇氏
100831_BKR_110.jpg
美容鍼専門サロン・ブレア元町院長。日本美容鍼灸マッサージ協会会長。 著書に『小顔になる!「顔ツボ」1分マッサージ』 ― 憂鬱な空間を一変する(得)通勤革命【5】 ―
おすすめ記事