オンナ友達をゼロからつくるにはおばちゃんから極めるべし!
オンナ友達をゼロからつくるにはおばちゃんから極めるべし!
「女性をすぐに性的対象として見てしまうような貧相な人間関係では、男としての器も広がらない。男を磨くためにもオンナ友達はむしろ必要な存在なんです」
こう話すのは、津田塾大学准教授で、日本人のコミュニケーションのあり方に詳しい萱野稔人氏。
「男としての余裕は経験によって生まれるもの。女友達とコミュニケーションを取ることによって女性がどういうものか相対化でき、褒める場面はどこかなど、対女性の作法が自然に身につきます。女性がしてほしいことがわかるということは、結果モテるということ。モテたいならまずオンナ友達をつくることが第一歩なのです」
しかしゼロからオンナ友達をつくるのはハードルが高いのでは?
「いきなり若いオンナ友達をつくろうと思っても下心が見えちゃうと、すぐに女性はそれを察します。全くオンナ友達がいない人は、まずは10歳以上年上の女性と仲良くなることから始めるのがいいと思います。しかも年上なら相手も寛容なので、こちらが多少不甲斐なくても許してくれる。近所のおばさんとでも仲良くなれたら女性の扱いはうまくなります。慣れてきたら、年下へとレベルアップしていけばいいのです」
晴れてオンナ友達ができたら注意すべきことを萱野氏は指摘する。
「まずは気前よくすること。これはお金に限ったことではありません。時間や優しさなどをどれだけ無償で提供できるかがカギです。あとは説教くさくなってはダメ。プライドを誇示すると途端に評判は落ちます。逆に、カッコつけるのではなく、自分をさらけだして落としたほうがうまくいく可能性が高い。そして自分が承認を与える立場になること。女性はアドバイスが欲しいわけではなく、肯定されて認めてもらいたいものです。実例にもあるように、話を聞いて肯定してあげる聞き上手になれば、女性は自然に寄ってきますよ」
初心者はまず、おばさん攻略だ。
【萱野稔人氏】
’70年生まれ。津田塾大学学芸学部国際関係学科准教授。哲学担当。著書に『暴力はいけないことだと誰もがいうけれど』(河出書房新社)など
取材・文/高島昌俊 青柳直弥 大場真代 加藤カジカ 藤村はるな 小野麻衣子(本誌)
イラスト/森 宏
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