自分で押せる! 肩こりに効くツボとは?
―[肩こりよ、サラバ!]―
自分で押せる! 肩こりに効くツボとは?
「人体には全身にさまざまな神経が繋がっている。それらをうまく刺激すれば、指1本で肩こりを緩和することも可能です」と語るのは、鍼灸師の上田隆勇氏。肩こりというと単純に肩や首周辺を刺激すればいいのではと考えがちだが、実は局部を刺激するよりも体の末端部分を刺激するほうが、ツボ押しの場合は効果が高いという。
「実際に試すとわかりますが、背中周辺よりも指先や足先のほうが感覚は鋭いはずです。やみくもに肩や首周辺を押すよりも、末端部分を刺激したほうが効果は高い。なお、指圧もいいですが、ペン先など先の細いもので刺激するとより効果的です。痛くない程度に」
ツボに関しては眉唾であったが、ひととおりグリグリすることにより、楽になった気も……。一番ながらでできる効果的な方法かも。
【サラバ度】★★★★☆
手首から指3本上にある「外関」と人さし指と中指の骨の分かれ目にある「落枕」。「外関」は神経に落ち着きをもたらし、「落枕」は背中の血行を良くする効果がある
いろんな器官の神経が張り巡らされているという「井穴」。「四十肩などの治療によく使われ、刺激すると腕が上がるようになるんです」(上田氏)というだけに即効性がある
スネを膝に向け擦り、指が止まる所にある「陰陵泉」。「肩こりの原因のひとつである胃腸の働きをよくするツボ。残暑の疲れが出やすい秋は、このツボを刺激」(上田氏)
薬指の足の薬指と小指の骨の分かれ目部分にあるツボ。肩こりを改善させるほか、腰痛、腹痛などにも効く万能ツボ。末端の冷えなども改善できるので積極的に押そう
【上田隆勇氏】
鍼灸師。美容鍼専門サロン・ブレア元町院長。日本美容鍼灸マッサージ協会会長。著書に『小顔になる!「顔ツボ」1分マッサージ』
取材・文/藤村はるな 大場真代 小野麻衣子(本誌)
モデル/吉岡 俊 撮影/水野嘉之 イラスト/まるやまともや
― 肩こりよ、サラバ!【7】 ―
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