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「風邪だと思ったら実は大病」の微妙な兆候

仕事もプライベートも何かと忙しい30代。しかし、「忙いから」と健康を疎かにしていると、気がついたときには「すでに時遅し」となりかねない病気にかかってしまうことも。日常生活で見過ごしがちな“体の異変”を察知できるかが大事になるのだ。各分野の専門医の警告と、体が発する“サイン”に耳を傾けるべし!

◆風邪かと思ったら、呂律が回らず、顔面麻痺まで

風邪,大病「1週間下痢と微熱が続いていました。単に風邪かと思って市販の風邪薬をのみ続けていたら、頭痛がひどく、食べ物をのみ込むことが困難になり、呂律も回らなくなったんです」

 とは、29歳のときに重度のギランバレー症候群にかかった佐藤涼さん(仮名・37歳)。同症候群は、筋肉を動かす運動神経の障害を伴う難病。佐藤さんは初期症状が出た1週間後に神経内科を訪れるも、診断結果は原因不明とされ、その間、のどの筋肉がさらに衰え顔面麻痺にまで至った。

「発見が遅かったせいか、治療の効果がなかなか出なかった。『あと一歩遅かったら車椅子か人工呼吸器が必要になっていた』と言われた。今は完治しましたが、再発の可能性は0ではないそうです」

◆気道と食道の間の腫瘍で、声が出なくなった

 同じく初期症状が風邪と似ているのが、甲状腺機能低下症。発症して2年後にそう診断されたのは真壁理沙さん(仮名・45歳)。

「最初は声が出にくいな?という程度だったのが、だんだん出なくなり、むせるし物をのみ込めなくなり病院へ。そこでは原因不明の特発性神経麻痺とサジを投げられたんですが、1年後、大学病院に行ったら腫瘍があることが判明。気道と食道の間に腫瘍が挟まっていて見えなかったそうです」

 全身麻酔で7時間にもわたる大手術を行い、奇跡的に成功。

「声が出しづらい、のみ込めない、食欲低下で、体重は8kgも落ちていました。明らかに異変があったんですよね」

◆尿管結石で下腹部の痛みと血尿が……

 岩井浩司さん(仮名・45歳)は、40歳の頃、尿管結石にかかった。

「夜、そろそろ寝ようかなと思っていた矢先、突然下腹部に激痛が走って、吐き気がしました。そういえば、前に血尿も出ていたし、とにかく耐えがたい痛みだったので即、救急車を呼んだんです」

 レントゲンを撮ると、尿管の一番細い部分にゴマ粒かそれ以下の小ささの石が見つかった。

「内服液で結石を溶かしたら2週間で治りました。下腹部の強烈な痛み、吐き気、明らかな血尿が前兆だったんですね」

取材・文/藤村はるな 持丸千乃 桜田容子 SA編集室 横山 薫(本誌) 図版/エフスタイル
― 30代[死に至る病]の微妙な兆候【17】 ―

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