劇的に美味いハイボールを家で作れる家電「ソーダストリーム」
ホームベーカリー、ウォーターサーバー、ルンバ(お掃除ロボット)、マッサージチェアなど、なくてもいいが、あればあったで心が豊かになるプチ贅沢家電というジャンルが、ここのところ注目を集めている。
そんなプチ贅沢家電界に、今春新星の如く現れたのが自家製ソーダメーカー、ソーダストリームである。販売店では飛ぶように売れ、今年ナンバーワンのヒット商品とも呼ばれている。
では、いったいソーダストリームとはなんなのか? 単純に言えばボトルに入れた水を一瞬にしてソーダ(炭酸水)にしてしまう機械である。時間にして約10秒たらず。家庭で手軽にできたてのソーダが味わえるとあって人気を集めているのだ。
作り方は至って簡単。専用のボトルに水を入れ、セットしたらボタンを押してボトルにCO2を注入。注入する回数や時間で好みの濃さの炭酸を作ることができるのだ。時間にしてたったの10秒。本当に作業はこれだけなのである。
ある量販店の店員によると、春先に入荷した際は予想以上に売れてしまい、ガスシリンダーが品薄になったこともあったという(※現在は解消されてます)。
人気の背景にはソーダが美容やダイエットに効果があるとされ、女性からの支持は非常に高い。しかし、それ以上に支持しているのは、酎ハイ、ハイボール好きのノンベエたちからなのだ。その秘密は、ズバリ、炭酸の濃さを自分で選べるからだろう。
薄い炭酸、味気のない炭酸で飲む酎ハイやハイボール、その他カクテルは至極味気のないものだ。口の中で激しく弾ける炭酸が酒の香りを引き立て、揚げ物や肉の脂でダルくなった口の中をサラッと洗い流す。この瞬間こそが、酒呑みたちにとっては至福の瞬間。夏場に飲むシュワシュワっと爽快な喉ごしの酎ハイやハイボールは、堪えられない美味さであることは言うまでもなかろう。
◆ソーダを「美味い!」と感じる幸せ
そもそもソーダを飲んで「美味い!」と感じたことがある人は意外と少ないのではなかろうか?
筆者も購入後、すぐに作ってみてビックリしたのだが、ソーダを美味い!と感じてしまった一人である。水道水でも、まぁ、美味いのだが、ちょっと奮発してミネラルウォーターで作ってみるとこれまた美味! 炭酸の濃さも調節できるので、市販のソーダでは味わえない濃い~感じのシュワシュワな喉ごしが感動的なのである。
炭酸を濃くすると、割物、いわゆる酎ハイやハイボールといった飲み物が美味くなる。そのワケは割った際に炭酸が薄まらないからなのだが、市販の炭酸だと濃さには限界がある。これにより家飲みする際に、どうしても炭酸が薄まってしまうことに頭を悩ませている酎ハイ&ハイボール愛飲者は多いはずだ。言うまでもないが、こういった悩みは一発で解消してしまうのである。
ペリエなど海外のブランドソーダとはひと味もふた味も違った、美味いソーダを自宅で作って飲めるというのは、なんとも贅沢な幸せではなかろうか。
◆美味いソーダを作るために
ソーダストリームを使って何度となくソーダを作ったのだが、ちょっとしたコツでその美味さは倍増する。ここではそのコツを紹介したい。ただし、あくまでも個人的なコツなので、あしからず。
【その1】水道水よりミネラルウォーター
【その2】ぬるい水より冷えた水
【その3】作った後は2時間ほど冷蔵庫で寝かせる
以上3つがコツである。
その1は言うまでもないこととして、その2はCO2は冷えた水の方が溶けやすいので、ぬるい水よりも溶け込みがよいという。その3は作ったソーダに栓をして、冷やすとボトル内の炭酸がしっかりと水に溶け込んでより美味くなるといったところか。
ちなみにお酒が飲めない人でも、コーラやジンジャエール、ライムなどのフレーバーが売り出されているので、美味しい炭酸ジュースを楽しむこともできる。筆者は自家製のジンジャーシロップを作って、ジンジャーハイボールやジンジャエールを楽しんでいるのだが、こういったシロップ作りをするのもまた楽しいのである。
気になるお値段だが、CO2のガスシリンダーと専用ボトルの付いたスタートキットが12000円~。交換用のガスシリンダーは1本2100~3600円である(空のガスシリンダーを持って行けば2100円となるデポジット方式)。1本のガスシリンダーからは500mlのペットボトルに換算して約120本、約60ℓのソーダを作ることができるとされているので、冷たくて爽快な喉ごしと反比例するが如く懐に温かいのは嬉しい。
そして最後に、家飲みが絶対的に楽しくなることを記しておこう。パンチのある爽快なソーダで作る酎ハイやハイボールは、店では味わえないプレミアムな一杯。くせになって飲みすぎないように注意してほしい。ソーダが美味くても二日酔いの辛さは変わりないからだ。
ちなみに二日酔いの朝ならば、カットレモンを搾ったソーダをグイッと飲むとこれがまたクセになる爽快感。どちらにしてもクセになる美味さというのは、なんとも罪作りなモノなのである。 <文/テポドン>
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