当選方法を現役議員に直撃!「副業/議員とほかの職業は掛け持ちできる」
2011年4月、統一地方選挙が行われる。議員というと、ハードルが高い感じもするが、実は立候補さえすれば、ほとんど当選するとの情報を入手。ならば、立候補するまでと選挙戦の戦い方、その仕事内容に注目してみた!
当選方法を現役議員に直撃!
副業/議員とほかの職業は掛け持ちできる
07年に初当選した、長崎県大村市の村崎浩史議員は、実際に副業しながら議員活動をしている。
「10年ぶりに地元に帰ったとき、あまり活気がないように感じ、この街をどうにかしたい!と思ったのが立候補のきっかけです。でも、もはや誰も僕の顔を覚えてないし、父親の死でコネもない。おまけに無所属だから支援者もゼロ。地方の場合、都市以上に地元の心を摑まずして勝利はないので、事務所は地元に構えたかったけど、いい場所は既に資金力豊富な候補者が確保。最悪条件でのスタートでしたね」。
しかし、「当選ラインを考えると、1300票取れれば当選する」と発想を切り替えて、地元との”対話”に力を注いでいった。
「最初は門前払いが続きましたが、一人一人、玄関先で話し込みました。若手候補者は敬遠しがちだけど、僕は公民館で集会も開いた。そうして4~5か月たったある日、集会所で演説していると、突然『お前の言ってることは正しい!』とおじさんが叫んだんです。そしたら、その波がすごくて。翌日から一気に巻き返しですね」
現在は、議員活動の合間を縫い1人で学習塾を経営しながら奔走。
「報酬から税金や事務所費を引くと残るのは4万~5万円。そこから本を買い、東京で勉強会があれば数万円かけて参加する。活動報告のビラも月6万円分刷る。政務調査費は会派支給の合議制ゆえ請求しにくく、ほぼ自腹。塾の収入でなんとか糊口を凌ぐ状況です。必然的に、飲みのお誘いなどは断らなくてはいけないんですが、それでも、やりがいがあるから、続けられる。初めての議会で、市立病院が民営化される際に、病院職員の再雇用がきちんと守られているのか質問をしたんです。それが新聞に取り上げられ、先輩議員も賛同してくれたのがきっかけで、事案が部分修正できた瞬間とか、本当にやってよかったと思います」
【村崎浩史氏(30)】
’07年、長崎県大村市議会議員に(1期目)。選挙でかかった費用は、約200万円。立命館大学卒業後は、ベネッセコーポレーションの営業や民事再生中の酒蔵での経営再建に力を注ぐ。27歳で現職に
村崎議員の活動報告は、ホームページ(http://murasaki-hiroshi.jp/)でチェックできる
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